いささか旧聞に属するが、朝日新聞社の渡辺社長は12月26日、記者会見
し、「経営と編集の関係」、「報道のあり方」、「慰安婦報道」の三つの
柱からなる改革の取組みを発表した。(12/27付朝日新聞)
1月6日付朝日新聞では、「ともに考え、ともにつくるメディアへ」として、
渡辺社長名で行動計画を発表。「再生の理念」として、
○公正な姿勢で事実に向き合います
○多様な言論を尊重します
○課題の解決策をともに探ります
としている。
「ともに」というところがややひっかかるが、私に言わせれば(--という
と偉そうだが)、難しく考えず、ひたすら事実主体の報道をしていただけ
ばいいのではないかしらん。
「事実」という問題は大変難しく、絶えざる「検証」を行い、誤っていたら、
すぐに訂正することが大切だろう。
何事もそうだが、理念を言うは易しい。私も日々の業務で痛感しているが、
難しいのは、現場の人間が具体的にそれをいかに実行するかどうかであ
る。
同じく6日付朝日新聞一面には、「池上さんのコラム(1/30より)再開しま
す」とあった。
池上さんは「朝日新聞社が一から出直す決意と方向性が一応示されたと
考える。今後は、連載を再開することで、読者の立場から厳しい目で朝日
の紙面を監視する立場に立ちたい」という。これまた、氏の具体的な批評
に期待している。
また、同じ6日付朝日には「首相は本当に保守?」として、佐伯啓思京大
教授のインタビューを掲載。
「保守」とか「革新」とか「リベラル」などという言葉は、人それぞれ異なる
意味で使われているので、思ったより意味はない。(要は中身の問題?)
こういう記事はいつものことながら見出しを読むのではなく、佐伯氏が直
接話法として何を言っているのかを読まなければならない。なかなかおも
しろかった。
インタビューをしている朝日新聞の記者名は明らかにされていないようだ
が・・・・・・、
(朝日)随分とご都合主義的に感じるのは私だけでしょうか。
(佐伯)そう言えなくはないし、そういう不満はあります。ただ、それは安
倍さんというより、戦後日本が抱えているジレンマです。
(中略)
(朝日)とすると、もろ手を挙げて、安倍さんを支持しているわけではない
と。
(佐伯)私は基本的には安倍さんには期待しています。前回に比べれば
覚悟のようなものを感じる。(以下略)
など、なんとか決めつけよう、「誘導」しよう、「挑発」しようとする質問
がおもしろかった。これではやはり朝日新聞は前途多難・・・・・・かな?
<陸軍による強制連行はなかった。控えめに表現すれば、少なくとも現時点、
立証されてはいない。>
1/10付産経新聞によれば、数研出版は高校教科書から「強制連行」を削除
したという。また、1/12付産経新聞の報道によれば、慰安婦「強制連行」
の記述について、米教科書の是正を出版社に要請したという。
日本は何事も慎重でやることが遅いが、少しずつ正しい方向へ前進するので
はないだろうか。
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