[昨日のゴルフは男女共にプレーオフ。とくに男子の日本オープンにおける、石
川、今野、小田(五十音順)、3人のプレーオフは見ごたえがあった。ゴルフに
「たられば」はない。勝ったか負けたかである。]
10月17日(土)午前中は散髪(スポーツ刈りに近くサッパリ!)、午後錦糸町のす
みだトリフォニーへ。14:00開演のマチネー、新日本フィルのトリフォニー・シリ
ーズ第2日である。当日の指揮者は初めて聴くイオン・マリン(*)だった。
(*)イオン・マリンはルーマニア出身、オーストリア国籍を取得。1986~91年、
アバドの音楽監督時代、ウィーン国立歌劇場の常任指揮者に就任。1994年以
来、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、パリ・オペラ座、フ
ェニーチェ歌劇場、ドレスデン州立歌劇場等々で活躍。最近はミラノ・スカラ
座、サンフランシスコ・オペラ、バイエルン州率歌劇場に登場している。新日
フィルとは2008年3月初共演。N響とも既に共演している。ウィキペディア英
語版によれば、1955年3月生れの54歳。
<プログラム>
1.ベートーヴェン 序曲「コリオラン」
2.リスト ピアノ協奏曲第1番(*)
3.マーラー 交響曲第1番
(*)ピアノ ジャン=エフラム・パウゼ
コンサート・マスター 崔文洙(Munsu Choi)
1.ベートーヴェン 序曲「コリオラン」
出だしがすばらしかった!お~、やるぞ、という感を抱いた。この曲は出だしが
難しい。そこで決まるといっても過言ではない。中間の穏やかさもすばらしく、
終盤の美しさにもひかれたのであった。
2.リスト ピアノ協奏曲第1番(*)
パウゼはフランス人。173cmくらいだろうか、外国人としてはさほど大きくない
が、打鍵の強さに驚いた。ff は椅子から腰を浮かして強打していた。指がよ
く回るのでうるさく感じない。作曲家のリストは1811年生まれで86年に没してい
るからまさしくロマン派の人。超絶技巧の時代だったのかしらん。パウゼもすば
らしいヴィルトゥオーソ(virtuoso)だった。演奏終わっては、「人のよさそう
な」お辞儀で謙虚さが現れ、これまた好ましかった。
アンコールは?ラヴェルかしらんと思いながら聴いていたが、ドビュッシー、前
奏曲集第2巻より「花火」だった。またまた超絶技巧の極み!
3.マーラー 交響曲第1番
交響曲第1番で有名なのは、ブラームスとマーラーである。ベートーヴェン、ブ
ルックナーはあまり演奏される機会がなく、モーツァルトの1番は(少なくとも)
私は聴いたことがない。
マーラーとブルックナーは生に限る!とは誰かが既に言っているのかもしれない
が、pppからfffまでいい録音技術がないと、CDやレコードでは録音に入
りきらない。(*)すみだトリフォニーで聴くマーラーのpppはすばらしい。
(*)CDでは当然録音のいいものがいい。その意味でフィリップスの録音技術
を生かした小沢/ボストンの演奏がなかなかいい。
さて演奏自体は「粘るマーラー」ではなかったが、さすが生演奏、新日フィルの
うまさもあいまって、演奏終わるやブラボーが飛び交うほどすばらしかった。
(--無論ブラボーを叫びたくなるような終わり方の曲であるのだが。)
今回久しぶりにマーラー1番を聴いて、あらためて第3楽章にひきつけられた。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」のような音楽も出てくる。(--「屋根の上
の」の方が無論後だが(笑)。)中間部に現れる「さすらう若人の歌」第4曲の
テーマ「彼女の青い目が」(フィッシャー・ディースカウの名唱を思い出す!)
はいかにもマーラーらしい、息の長いフレーズが魅力的。
終演後、マリンに立たされたコントラバス(渡辺さん)、ホルン(吉永さん)、
クラリネット(重松さん)、フルート(荒川さん)、オーボエ(ルンブレラスさ
ん)、チェロ(川上さん)、ティンパニ(近藤さん)等々いずれも本当に見事な
演奏振りだった。とくにホルン群8人は大活躍、ブンダバーだった。私も無論大
声でブラボーを叫んだ。数列前で聴いていた音大生と思しき男女が「超参考にな
った~」と歓声をあげていた。(終演15:59)
当日のプログラム
当日のフォーメーション表 メンバーが覚えられる
川、今野、小田(五十音順)、3人のプレーオフは見ごたえがあった。ゴルフに
「たられば」はない。勝ったか負けたかである。]
10月17日(土)午前中は散髪(スポーツ刈りに近くサッパリ!)、午後錦糸町のす
みだトリフォニーへ。14:00開演のマチネー、新日本フィルのトリフォニー・シリ
ーズ第2日である。当日の指揮者は初めて聴くイオン・マリン(*)だった。
(*)イオン・マリンはルーマニア出身、オーストリア国籍を取得。1986~91年、
アバドの音楽監督時代、ウィーン国立歌劇場の常任指揮者に就任。1994年以
来、ベルリン・ドイツ・オペラ、ハンブルク州立歌劇場、パリ・オペラ座、フ
ェニーチェ歌劇場、ドレスデン州立歌劇場等々で活躍。最近はミラノ・スカラ
座、サンフランシスコ・オペラ、バイエルン州率歌劇場に登場している。新日
フィルとは2008年3月初共演。N響とも既に共演している。ウィキペディア英
語版によれば、1955年3月生れの54歳。
<プログラム>
1.ベートーヴェン 序曲「コリオラン」
2.リスト ピアノ協奏曲第1番(*)
3.マーラー 交響曲第1番
(*)ピアノ ジャン=エフラム・パウゼ
コンサート・マスター 崔文洙(Munsu Choi)
1.ベートーヴェン 序曲「コリオラン」
出だしがすばらしかった!お~、やるぞ、という感を抱いた。この曲は出だしが
難しい。そこで決まるといっても過言ではない。中間の穏やかさもすばらしく、
終盤の美しさにもひかれたのであった。
2.リスト ピアノ協奏曲第1番(*)
パウゼはフランス人。173cmくらいだろうか、外国人としてはさほど大きくない
が、打鍵の強さに驚いた。ff は椅子から腰を浮かして強打していた。指がよ
く回るのでうるさく感じない。作曲家のリストは1811年生まれで86年に没してい
るからまさしくロマン派の人。超絶技巧の時代だったのかしらん。パウゼもすば
らしいヴィルトゥオーソ(virtuoso)だった。演奏終わっては、「人のよさそう
な」お辞儀で謙虚さが現れ、これまた好ましかった。
アンコールは?ラヴェルかしらんと思いながら聴いていたが、ドビュッシー、前
奏曲集第2巻より「花火」だった。またまた超絶技巧の極み!
3.マーラー 交響曲第1番
交響曲第1番で有名なのは、ブラームスとマーラーである。ベートーヴェン、ブ
ルックナーはあまり演奏される機会がなく、モーツァルトの1番は(少なくとも)
私は聴いたことがない。
マーラーとブルックナーは生に限る!とは誰かが既に言っているのかもしれない
が、pppからfffまでいい録音技術がないと、CDやレコードでは録音に入
りきらない。(*)すみだトリフォニーで聴くマーラーのpppはすばらしい。
(*)CDでは当然録音のいいものがいい。その意味でフィリップスの録音技術
を生かした小沢/ボストンの演奏がなかなかいい。
さて演奏自体は「粘るマーラー」ではなかったが、さすが生演奏、新日フィルの
うまさもあいまって、演奏終わるやブラボーが飛び交うほどすばらしかった。
(--無論ブラボーを叫びたくなるような終わり方の曲であるのだが。)
今回久しぶりにマーラー1番を聴いて、あらためて第3楽章にひきつけられた。
「屋根の上のヴァイオリン弾き」のような音楽も出てくる。(--「屋根の上
の」の方が無論後だが(笑)。)中間部に現れる「さすらう若人の歌」第4曲の
テーマ「彼女の青い目が」(フィッシャー・ディースカウの名唱を思い出す!)
はいかにもマーラーらしい、息の長いフレーズが魅力的。
終演後、マリンに立たされたコントラバス(渡辺さん)、ホルン(吉永さん)、
クラリネット(重松さん)、フルート(荒川さん)、オーボエ(ルンブレラスさ
ん)、チェロ(川上さん)、ティンパニ(近藤さん)等々いずれも本当に見事な
演奏振りだった。とくにホルン群8人は大活躍、ブンダバーだった。私も無論大
声でブラボーを叫んだ。数列前で聴いていた音大生と思しき男女が「超参考にな
った~」と歓声をあげていた。(終演15:59)
当日のプログラム
当日のフォーメーション表 メンバーが覚えられる
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