「令和」という新年号も発表になり、一種の「令和ブーム」だが、一
方では「平成」を振り返る本が並んでいる。そこでツンドク解消第二
弾。竹中平蔵『平成の教訓』(PHP新書、3月1日刊)を読む。
平成時代は30年余(厳密には30年と4カ月)だ。30年といえば、一世
代(one generation)だ。終わってみればあっという間だが、結構長
い。例えば、戦前、戦中の「昭和」は20年だった。
*本書の指摘もあるが、中村草田男の「~明治は遠くなりにけり」が
第一句集『長子』で発表されたのは昭和6年だから、明治が終わって
から「19年」しか経っていない。
本書では平成の30年間を年代を追って、主として経済政策を中心に振
り返っている。そう言われてみれば、そんなことがあったナというこ
とばかりだ。
民主党政権が誕生したのは平成21年9月。政権与党の民主党が壊滅的
な大敗北を喫したのが平成24年12月。それなりの理由があるにしても、
長いようで短かった(短いようで長かった?)。
かなり統計データも出てくるが、新聞経済面の知識程度が前提になる
のかしらん。
竹中平蔵『平成の教訓』(PHP新書)
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