どこの新聞、雑誌でも書評コーナーがあり、本は読まないが書評は熱心に読む読者
がいる。(新聞の人生相談だけは読むという人もいた。私は社説も読まないが、人
生相談も読まない。)それが目当てなのであろうか、雑誌連載の書評が時々本にま
とめられたリする。
本書(文春文庫、平成19(2007)年12月刊。¥899)は『週刊文春』に連載されて
いる「文庫本を狙え!」の平成12(2000)年第172回から平成16(2004)年第365回
までをまとめたものである。
最近よく目にする著者は、昭和33(1958)年生まれだから今年50歳。早稲田大学第
一文学部卒。同大学院修士修了。雑誌「東京人」の編集者を経て文芸評論家とあ
る。精力的に文筆活動を行っている。
紹介されているのは無論文庫本ばかりである。新聞記者が書く文章は大変分かりや
すいが、ややもすれば留保を置いた書き振りだったり、「私」が感じられない点が
つまらないが、坪内の紹介の仕方には「私」があり、おもしろい。
いつ読めるかは保証の限りではないが、本書に紹介されているもので、まだ読んだ
ことがないけれど読んでみたいと思った本をいくつかあげれば、
川本三郎『クレジットタイトルは最後まで』(中公文庫)
正岡容(いるる)『明治東京風俗語辞典』(ちくま学芸文庫)
富岡多恵子『漫才作者 秋田實』(平凡社ライブラリー)
川端康成『文芸時評』(講談社文芸文庫)
柴田錬三郎『柴錬ひとりごと』(中公文庫)
などである。
なお、本書で知ったのだが、もう5年以上前に「山口瞳ブーム」だそうである。実
は今年になって初めて、長い間積んでおいた山口瞳『血族』を読み、はまってしま
った。それはまたあらためてご紹介したい。
がいる。(新聞の人生相談だけは読むという人もいた。私は社説も読まないが、人
生相談も読まない。)それが目当てなのであろうか、雑誌連載の書評が時々本にま
とめられたリする。
本書(文春文庫、平成19(2007)年12月刊。¥899)は『週刊文春』に連載されて
いる「文庫本を狙え!」の平成12(2000)年第172回から平成16(2004)年第365回
までをまとめたものである。
最近よく目にする著者は、昭和33(1958)年生まれだから今年50歳。早稲田大学第
一文学部卒。同大学院修士修了。雑誌「東京人」の編集者を経て文芸評論家とあ
る。精力的に文筆活動を行っている。
紹介されているのは無論文庫本ばかりである。新聞記者が書く文章は大変分かりや
すいが、ややもすれば留保を置いた書き振りだったり、「私」が感じられない点が
つまらないが、坪内の紹介の仕方には「私」があり、おもしろい。
いつ読めるかは保証の限りではないが、本書に紹介されているもので、まだ読んだ
ことがないけれど読んでみたいと思った本をいくつかあげれば、
川本三郎『クレジットタイトルは最後まで』(中公文庫)
正岡容(いるる)『明治東京風俗語辞典』(ちくま学芸文庫)
富岡多恵子『漫才作者 秋田實』(平凡社ライブラリー)
川端康成『文芸時評』(講談社文芸文庫)
柴田錬三郎『柴錬ひとりごと』(中公文庫)
などである。
なお、本書で知ったのだが、もう5年以上前に「山口瞳ブーム」だそうである。実
は今年になって初めて、長い間積んでおいた山口瞳『血族』を読み、はまってしま
った。それはまたあらためてご紹介したい。
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