人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

市川崑「東京オリンピック」

2008-07-30 06:00:01 | Weblog
今年2月映画監督の市川崑(こん)が92歳で亡くなった。先日、市川崑の「東京オ
リンピック」(昭和40(1965)年作品)がテレビで放映された。

この映画が完成すると当時建設大臣だったか河野一郎(河野洋平の父)が「記録映
画ではない」と批判し、大論争に発展した。今あらためてこの映画を観たが、やは
りスポーツの記録映画としては問題があると、子供の時に思った感想と同じであっ
た。(注)同作品はカンヌ映画祭で国際批評家賞を受賞している。

それはともかく昭和39(1964)年10月10日東京オリンピックの秋晴れの開会式は、
今観ても、後ろに流れる古関裕而作曲「オリンピック・マーチ」とNHKのアナウ
ンス実況を聴いても感極まってくる。また途中の聖火リレーを一目見ようと群がる
各地の群集(--警備とて現在ほどではない。)を見ても感動である。(東京オリ
ンピックは昭和39(1964)年。今から44年前である。)

画面を見ると、選手の名前が次々と思い出される。聖火の最終ランナーは広島県出
身の陸上400m一流ランナーだった坂井義則である。坂井は当時19歳、広島の原爆投
下があった1時間半後(8月6日)に生まれたのである。人生ブンダバー!である。
それはともかく、陸上100mのヘイズ(米)、フィゲロラ(キューバ)、女子砲丸
投げのタマラ・プレス、イリナ・プレス姉妹(USSR)、棒高跳びのハンセン
(USA)、ラインハルト(西独)等々、人間、昔のことはよく覚えているものであ
る。

市川崑も感銘を受けたとされる、レニ・リーフェンシュタール監督「オリンピア」
(1936年ベルリン・オリンピックの記録映画。ヴェネチア国内映画祭金獅子賞。私
の母は映画館で観たようだ。)も観たいと思うのだが・・・・・・。

なお、同映画で脚本を担当した和田夏十(なっと)は市川崑夫人である。
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