5月18日(土)、小泉和裕指揮、新日本フィル第656回定期を聴
く(於すみだトリフォニー)。
私が初めて新日本フィルの定期会員になったのは、小泉和裕が
初代音楽監督の時代だった。私より1歳年上の小泉さんは若々し
く颯爽としていた。あれからほぼ50年だ。
<プログラム>
1.ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調 op.93
--休憩--
2.チャイコフスキー交響曲第4番ヘ短調 op.36
指揮:小泉和裕
コンサートマスター:伝田正秀
アシスタント・コンサートマスター:立上舞
この日は、ヘ長調とヘ短調。オーソドックスなプログラム。
1.ベートーヴェン 交響曲第8番 ヘ長調 op.93
小泉さんはいつもどおりやや足早に登場。指揮台手前でちょっと
けつまづきそうになる(転倒に注意!)。
いずれのステージとも弦楽五部は、14型。
小泉さんは、いつもながらキューを出さない、カラヤン流の暗譜
の指揮。
(1)序奏なし。指揮とオケの集中力がすばらしい。ティンパニとと
もにメリハリのある音楽。
(2)イン・テンポの妙。pとfの対比が見事だ。
(3)ホルン(×2)がすばらしい。
(4)まさしくアレグロ・ヴィヴァーチェ。新緑の5月にふさわしい。
カーテンコールでは、はたしてクラリネットとホルンが立たされ
た。
--休憩--
この日は新日本フィル元メンバーのホームカミングデー。ティン
パニの近藤高顕さんを見つけ
「ご著書をおもしろく拝読しています」
と声をかける。
ワグネル&ゼミの先輩K谷野さんと談笑。
「コロナの後遺症はいかがですか?」
「うん、まだちょっとね」
「失礼ですが、お酒はお飲みになるんでしたっけ?」
「いや、ぼくはもうやめてまして。10年くらい飲んでませんよ。
あなたは?」
「私もこのところガクンと量を減らしています」
2.チャイコフスキー交響曲第4番ヘ短調 op.36
(1)ここも暗譜の指揮。出だしはややふくよかというか、どちらか
というとソフトなもの。
小泉さんは両足を肩幅より狭く広げ、膝を曲げない指揮ぶり。
ティンパニが熱演。しかし、力任せにならない、きっちりしたア
ンサンブルがすばらしい!弦パートのPPにもひきつけられる。
(2)神農さんのオーボエソロがいい。全体として自然なデュナーミ
クに惹きつけられる。テンポ感も決まっている。
(3)ピチカート楽章。抜群のアンサンブルだ。
(4)この楽章で、明らかに小泉さんの熱が入る。メリハリ、キレも
すばらしく、運命のテーマで最も大きな指揮ぶり。テンポの切り
替えも一糸乱れず大変見事だ。最後はエンジン全開でフィーネと
なった。
小泉さんはコンマス二人と握手し、客席の歓声、拍手に応えた。
夢中のあまり、あやうく写真を撮りそこなうところだった(笑)。
小泉さんの音楽は骨太で「王道を行く」、と言えるだろう。
11:35
11:35
11:52 あざみ野
13:02
13:07 北斎通り
13:10
13:12
13:12
13:34
13:50
13:50 開演10分前
14:38
14:39 新日本フィルOBの方々
15:37 カーテンコール
15:38
15:38
15:40
15:41
15:42
15:43
15:46 くず餅購入。
15:52 錦糸町
16:51 あざみ野に戻る。
17:02 サツキが満開。
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