人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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東響 東京オペラシティシリーズ第49回

2009-05-04 05:23:35 | 音楽
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今年はハイドン没後200年である。ハイドンが亡くなったのはナポレオンの時代、
日本でいえば11代将軍家斉の治世であった。

新緑の中、5月2日(土)東京オペラシティコンサートホールで、好調のH.スダーン
/東響でオール・ハイドン・プログラムを聴いた。スダーンは東響の音楽監督6年
目。意識的に「古典」を取り上げ、大きな成果をあげている。

<オール・ハイドン・プログラム>
1.交響曲第94番 「驚愕」
2.協奏交響曲
3.交響曲第104番 「ロンドン」

当日のコンサートマスターは高木和弘。高木さんの活躍が目立った演奏会だった。
高木さんは30台半ばで頑張っている。今回立て続けにハイドンを聴いたが、アゴー
ギク、デュナーミク等指揮者の解釈で伸びたり縮んだりするロマン派と違い、ハイ
ドンは基本的にインテンポでバランスよく鳴らさなければならない。最近、私はイ
ンテンポの方が制約ある分だけ難しいのではと考えるようになってきた。

いずれのステージも指揮者の譜面台は用意されていたが、指揮台はなく、指揮棒を
持たずに指揮していた。

94番「驚愕」も104番も似たような構成であるが、いずれもメヌエット(第3楽章)
では舞踏のシーンが目に浮かび、アレグロではインテンポにおける音符のきざみが
見事だった!

第1ステージ第2楽章ではコンマスの高木さんが途中からゆっくり立ち上がり、 f
でビックリするパフォーマンス、会場がクスクス笑っていた。

第2ステージは、高木和弘(ヴァイオリン)、西谷牧人(チェロ)、池田肇(オー
ボエ)、大埜展男(ファゴット)が達者なソロを披露した。ファゴットのソロとい
うのもいいものである。

第3ステージの終楽章は、大変な集中力を発揮し、終演後に多くのブラヴォーが飛
んだ。東響の充実を実感した演奏会だった。スダーンはもしかしたら「巨匠」にな
るのではないだろうか。堂々とした、王道を行く音楽作りである。

ハイドンは爽やかな、美しき5月によく似合う。




*明日は、5/3(日・祝)に開催された東京六大学合唱連盟定期演奏会をレポート
 します。

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