人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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9/20 映画『あの日のように抱きしめて』★★★★★

2015-09-22 05:00:00 | 映画

「私はヒトラーが嫌いである。彼を正確に理解しようと努力しているの
は、このような人物に二度とお目にかかりたくないからである」と村瀬
興雄氏(1913-2000→こちら)が述べておられる。

真面目な話になって恐縮だが、独裁者ヒトラーがなぜ出現したのか?
なぜユダヤ人がホロコーストの犠牲にならなければならなかったのか?
は「昭和史」と同様、興味の尽きないテーマである。

*ナチスヒトラーは、決めつけ主義とでもいおうか、レッテルを貼り、「断
 定する」ことによって支持を得た、と言えるかもしれない。

 レッテル貼りは分かりやすいと言えば分かりやすい。
 --「安保法案は戦争法案だ。徴兵制になる」などレッテルを貼ること
 は思考を停止させ、他人の言葉に耳を傾けなくなるのかもしれない(と
 「断定」しているわけではない)。

 ちなみに共産主義スターリンも、国家社会主義ドイツ労働者党(=ナチ
 ス)ヒトラー同様「全体主義」であり、(アングロサクソン流)自由主義、
 民主主義からは遠いものである。


 話が脱線するが、本日の産経新聞によれば、尖閣諸島(沖縄県石垣
 市)に位置する大正島付近の日本のEEZ(排他的経済水域)で中国
 の海洋調査船2隻がワイヤのようなものを海中に投入しているのを海
 上保安庁の巡視船が確認し、調査の中止を要求したという。中国の
 調査船が日本のEEZで確認されるのは4日連続だという。
 中国のデモか実力行使か??安保法案と関係があるの・・・・・・カナ。




ナチズム、ユダヤ人ホロコーストなどをテーマにした本

ナチスのユダヤ人迫害を背景として映画が上映されると、なぜか都合
がつく限り観に行く。

9月20日(日)、午前中、渋谷の東急文化村にあるル・シネマにクリス
ティアン・ペッツォルト脚本・監督『あの日のように抱きしめて』(原題;
PHOENIX)を観た。シニア料金1,100円。

<キャスト>
ネリー・レンツ;ニーナ・ホス(現40)
ジョニー・レンツ;ロナルト・ツァフェルト(38)
レナ・ヴィンタ;ニーナ・クンツェンドルフ
医師;ミヒャエル・メルテンス
家政婦;イモゲン・コッゲ
監督・脚本;クリスティアン・ペッツォルト

2015年シアトル国際映画祭 最優秀女優賞(N.ホス)受賞
2015年ドイツ映画賞 最優秀助演女優賞(N.クンツェンドルフ)受賞
2014年サンセバスティアン国際映画祭 国際映画批評家連盟賞受賞

ペッツォルト監督、ニーナ・ホス、ロナルト・ツァフェルトは、『東ベルリン
から来た女』(2012年)でもトリオを組んでいる。(ご参考→こちら

どのような映画か?--チラシから引用すると・・・・・・
  1945年ベルリン。元歌手のネリー(注;ユダヤ人)は顔に大怪我を
  負いながらも強制収容所から奇跡的に生還し、顔の再建手術を受
  ける。彼女の願いはピアニストだった夫ジョニーを見つけ出し、過去
  を取り戻すこと。顔の傷が癒える頃、ついにネリーはジョニーと再会
  するが、容貌の変わったネリーに夫は気づかない。そして、(夫ジョ
  ニーは)収容所で亡くなった妻になりすまし(ホロコーストで全滅した
  ネリー一族の)遺産を山分けしようと彼女に持ちかける。「夫は本当
  に自分を愛していたのか、それとも(密告で)裏切ったのか--」。
  その想いに突き動かされ、提案を受け入れ、自分自身の偽物にな
  るネリーだったが・・・。

ナチ、じゃなかった、オチ(落ち)を書くわけには行かないが・・・・・・
「戦争さえなければ、ナチスのユダヤ人政策さえなければ、普通に幸せ
な生活を送っただろう男と女のそれぞれの喪失の悲劇、でもその先に
は希望も見えてくる」という映画エッセイスト永千絵さんの言葉が心に響
く。
人によっては「その先には希望も見えてくる?」という疑問形を考えるか
もしれない。


N.ホスとD.ツァフェルトの「抑えた演技」がすばらしい。もう一人のニーナ
もうまいし、家政婦役もまたうまい。

ラスト10分の衝撃にビックリ!--音楽で言えばラヴェルの「ボレロ」の
Codaである。あっという間の「98分」だった。

セリフは当然のことながらドイツ語である。ドイツ語の響きを堪能できる。
--「ヤー」とか「ビッテ」しか分からないが・・・・・・。

クルト・ワイル作曲「Speak Low」が悲しい。

キャバレーのステージシーンでは、コール・ポーターの「Night & Day」も
(舞台がドイツなので)ドイツ語で歌われている。

おすすめ、★5つ。



チラシ

「アウシュヴィッツ後の『めまい』(注ヒッチコック監督)のような
作品。すばらしい!」
(アポアール=アリール.コム)

「胸が張りさけるような力強いメロドラマ」
(ル・パリジャン)


プログラム



ドイツのオリジナル・ポスターも貼ってあった。


余談だが、ドイツは「密告社会」のようだ。車が洗車してなかったりすると、
どこからともなくパトカーが現れて注意されるらしい。誰かが通報するよう
だ。窓ガラスが汚くても、夜、子どもがはしゃいでいたりすると、近所から
注意されると聞く。ホンマでっか?




9:27 あちこちにヒガンバナが咲いている。





この花は何かな?





9:50 急行


10:13 渋谷 停車時間1分で乗務員の交代がある。


今日は渋谷のお祭りのようだ。
調べたら「金王八幡宮例大祭」である。





東急百貨店本店への文化村通り


くじら屋


ヤマダ電機





10:23 東急百貨店





10:25 東急文化村


1Fスワロフスキーショップ


1F 『あの日のように抱きしめて』の予告編


同上


1Fエレベーターより6Fル・シネマへ


エレベーターより


10:31 今後の映画


ル・シネマ入口


ル・シネマ1の『ボリショイ・バビロン』もおもしろそう。


チケット売り場


『あの日のように抱きしめて』のボード 新聞スクラップなど














喫茶コーナー


映画中の歌クルト・ワイルのCDを購入 1,224円と安かった。


10:53 空いている。

映画は、予告編を含め、11時から。



13:07 シェ松尾には入らずに・・・・・・


13:07 揚州飯店へ


五目炒飯 1,080円


13:26 食後、お茶を飲みながら、プログラムを読み直す。


13:38 その後、7Fの丸善&ジュンク堂書店へ

1時間ほどウロウロ。また、3冊仕入れてしまった。


14:41


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