4/16のブログ「一橋学院の時代」で、
「何分にも50年以上前のことなのでだいぶ記憶が薄れているが、何
人かの先生の名前は今でも覚えている。日本史:羽生、数学:川又、
英語:中内といった先生方だ。(他の先生の名前は、お顔が浮かん
でも、なかなか思い出せない」
と書いた。
「なかなか思い出せない」ことも何かの拍子でパッと思い出すこと
もある。
英語の武市楯夫(たけちたてお)先生(当時、中央大学教授)も、
最近になって、パッと思い出した。
先生には、予備校時代、「大学に入ったら、ぜひとも本を読みなさ
い」と、次の5冊を薦めていただいた。
--武市先生(当時は45歳前後?)もお若かった大学時代に読んだ
のかしらん。
・和辻哲郎『古寺巡礼』(T8[1919])
・和辻哲郎『風土』(S10[1935])
・和辻哲郎「面とペルソナ」(S10[1935])
・九鬼周造『「いき」の構造』(T15[1926])
・聖書
(聖書は西洋文化を理解するために必読だと)。
ちなみに和辻も九鬼も、ともに小泉信三(1888-1966)と同世代。
和辻哲郎(1889-1960)は、岩波の雑誌『世界』の創刊にかかわっ
たが、編集長吉野源三郎による「左旋回」で、安倍能成等とともに
雑誌『心』を創刊。昭和30(1955)年、文化勲章。
一方、九鬼周造(1888-1941)は、九鬼水軍の子孫で、九鬼隆一男
爵の四男。九鬼隆一は、明治14年の政変がらみで、福沢諭吉と反対
の立場に(慶應出身の官僚が多数役人を辞めたが、九鬼は文部省に
残った)。
武市先生は、声がよく、ウワサによれば、武市半平太の子孫という
ことだった。
聖書は別として、いずれも頭が痛くなりそうな(笑)難しい本だが、
あらためてジックリ読んでみようかな・・・・・・。
(ご参照)→こちら。
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