この3月、4月と続けて、めったに演奏されない、シェーンベルク『グレ
の歌』が演奏される。3月が読響で、4月は都響だ。
『グレの歌』は6年前、東フィルで聴いているが、今から考えれば、私
自身は「なんのこっちゃ?」とやや消化不良に終わった。→こちら。
今回、3月公演で『グレの歌』に再挑戦するが、今回は聴いたとだけいう
ことで終わらないよう、いささか「予習」をしている。
いくつかCDも入手して「聴き比べ」中だが、『グレの歌』とは、イン
バル盤の帯に見事にまとめられている。
「中世、デンマークのグレ城の物語。少女トーヴェの虐殺、神をのろう
城主ヴァルデマール。神の怒りは彼を家来たちとともに、永遠に狩りを
する幽霊として森をさまよわせる。死んだ少女の愛により太陽がのぼり、
幽霊たちは救済される」
という明ー暗ー明の話だ。
オペラの演奏会形式のようなものかしらん。
ちなみに、シェーンベルクは、無調や十二音階技法で有名だが、『グレ
の歌』はれっきとした後期ロマン派の音楽だ(後期ロマン派の黄昏時?)。
インバル盤(レコード芸術推薦) インバルがガンバる?
『グレの歌』には総力結集の名盤が多い。それについてはまたの機会に。
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