人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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柴田南雄『クラシック名曲案内』(講談社文庫)★★★★

2010-02-18 05:11:12 | 読書
柴田南雄さんは大正5(1916)年生まれ、東大美学を卒業された作曲家だった。終
戦直後、柴田南雄さんは、中田喜直さん、畑中良輔先生らと「新声会」というグル
ープを作り、新しい作品を発表していった。(--畑中先生のご著書に詳しい。)


その柴田さんが、当時NHKの前和男氏を聞き手に、クラシックの名曲を語ったのが
本書である。通り一遍の名曲案内と違って、深いものである。帯には「高名な作曲家
が薀蓄を傾けて解き明かす名曲ガイド」とある。


現在は講談社文庫で品切れとなっているようだが、Book Offとかで見つけたらその場
ですぐに(!)購入することをおすすめする。


なお柴田さんは平成8(1996)年に79歳で亡くなられた。


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2 コメント

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Unknown (ke)
2010-02-18 22:31:18
柴田南雄さんの本,とてもおもしろいです。柴田さんは作曲家としては大芸術家というより,その時々の世界の音楽の潮流をいち早く見極めそれを自作に積極的に取り入れた人です。12音技法,トーンクラスター,偶然音楽,シアターピース等々何でもござれの作風は,一種の啓蒙家的な活動でもありました。柴田さんご自身とてもユニークな方で,自伝が岩波書店から出ていますがこれがまたおもしろい。また,岩波新書の「グスタフ・マーラー」もよい本です。こんなのを読むと,12音音楽やトーンクラスターのような変な音楽ばっかりかいているのに,根は恥ずかしいくらいのロマンティストなんだなあと思います。
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Unknown (katsura1125)
2010-02-20 08:20:49
keさん、やっとかめ!お久しぶりです。コメント有難うございます。

『グスタフ・マーラー』は生誕150年にちなんで読んでみたいと思いますが、柴田さんの自伝にも興味をそそられますね~。横浜市図書館(18区共通)を探してみます。
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