6月2日(火)、午後半休を取り、新国立歌劇場の「ばらの騎士」を鑑賞
する。--オペラは、「観る」か「聴く」か?いつも考えてしまう。新国立
劇場の最寄り駅、初台までは小川町から一本だ。
「ばらの騎士」は、言うまでもなく、台本ホフマンスタール、作曲R.シュト
ラウスのゴールデンコンビによるものだ。初演は、「ナクソス島のアリア
ドネ」の前年、1911年ドレスデン宮廷歌劇場である。
R.シュトラウスと言えば、交響詩とオペラ。大まかに言えば、R.シュトラ
ウスは、19世紀に交響詩を、20世紀にオペラを作曲している。交響詩
のプロだけに「音楽」と「劇」の一体感が優れていると言えるかしらん
(--実は、私にはそこまで楽しむ「余裕」がないのだけれど)。また、と
てもウィーン訛りやイタリア訛りなども聴き分けられるわけでもない。
<キャスト>
元帥夫人;アンネ・シュヴァーネヴィルムス(Sop.)
オックス男爵;ユルゲン・リン(Bass.)
オクタヴィアン;ステファニー・アタナソフ(Mez.)
ファーニナル;クレメンス・ウンターライナー(Bari.)
ゾフィー;アンケ・ブリーゲル(Sop.)
アリアンネ;田中三佐代(Sop.)
ヴァルタァッキ;大野光彦(Ten.)
アンニーナ;加納悦子(Mez.)
警部;妻屋秀和(Bass)
元帥夫人の執事;加茂下稔(Ten.)
ファーニナル家の執事;村上公太
公証人;晴 雅彦(Bari.)
料理屋の主人;加茂下稔(Ten.)
テノール歌手;水口 聡(Ten.)
帽子屋;佐藤路子(Sop.)
動物商;土崎 譲(Ten.)
3人の孤児;前川依子、小林昌代、長澤美希
元帥夫人の従僕;梶原光洋、嘉松芳樹、徳吉博之、細岡雅哉
指揮;シュテファン・ショルテス
演出;ジョナサン・ミラー
管弦楽;東京フィルハーモニー
演出は、新国立劇場としては2007年の再演。時代こそ18世紀から20
世紀初めに移していたが、変な読み替えなどもなく、まずまずオーソドッ
クスでよかった。
第1幕の最後では、音楽が静かになり、どん帳がゆっくり下がってくると
ころで、拍手が起き、それを制する「シーッ」という音で興がそがれた感
があった。
カーテンコールでは、上記した配役の下から順番に出てくる感じになる
わけだが、当然のことながら(--とは限ってはいないけれど)、後にな
るほど(--とくに外国人に)盛大な拍手が起きていた。
個人的には、長身のオクタヴィアンがすばらしかった。
平日の午後であったが、「入り」は上々、比率的にはご婦人が多かった
ようだ。
終演後、階段を降りようとすると、2、3m前にminorer氏を発見。渋谷
まで帰路を共にした。
初台駅プラットホーム
高橋淳さんが休演
タイムスケジュール
座席から
コーヒーブレイク
休憩時間、小さなテーブルで一人コーヒーを飲んでいると、ご婦人が5、
6名寄ってきて、テーブルにコーヒーを置いたので、「おやま、団体です
ね」(笑)と言いつつ、早々に引き揚げた。
終演後
最新の画像[もっと見る]
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます