先日、定演のゲネプロの帰りだったかしらん、電車の中で、吉川会長
から「墓参会等々のこともあり、来年度の常任幹事になってくれない
?」というサウンドがあった(野添さんもその場でご一緒だったかしら
ん)。たしか、「え、私なんか、よろしいんですか?ま、吉川さんが会長
の間なら・・・・・・」というような反応をしたのではなかったかしらん。
それからしばらくして、3期下のTさんがHさんの代理で、今月18日
(土)の学年幹事会に出席するという話を聞く。
吉川さんに
「そういえば、学年幹事会には出席しなくてよろしいんでしょうか?」
とメールしたら、
「たまたま、貴代の学年幹事のKさんが今執筆の締切に追われてい
て、よければ出席してほしいそうです。常任幹事の件はKさんにお話
しました」
すかさずK氏からも「よろしく~」と電話が来た。
というわけで、18日(土)に学年幹事会に出席することになったが、
この日は楽しみにしている新日本フィルの定期演奏会が開かれる。
学年幹事会に出るためには、18日(土)のチケットを17日(金)の公
演に振り替えてもらわなければならないが、もう振替の締切日は過
ぎているはずだ。
新日本フィルに電話して、ともかく丁重に
「いつもお世話になっています。突然で大変恐縮ですが・・・・・・、今か
らでもよろしければ振り替えていただけないでしょうか」
とお願いすると、
「少々お待ちください・・・・・・」
待つことしばし、
「大丈夫です、今回は空いてますので、特別に・・・・・・」
ということになり、めでたしめでたし。
電話しながらお辞儀する。
というわけで、前置きが大変長くなったが、11月17日(金)、写真展
からいったん自宅に戻り、すみだトリフォニーに新日本フィル定期演
奏会を聴きに出かけた。今月は東響も新日本フィルも振替という珍
しいことになった。
<プログラム>
1.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8・1~4
--休憩--
2.モーツァルト:セレナード第7番 ニ長調 「ハフナー」 K.250
指揮・ヴァイオリン;ライナー・ホーネック
コンサートマスター;西江辰郎
ウィーン・フィルのコンサートマスターとして知られるR.ホーネックを迎
えて、ヴィヴァルディとモーツァルトの二本立てプログラムである。
振替窓口で交換してもらったチケットは、1階後方のB席。いつもと大
して変わらない席だ。
地味なプログラムのせいかどうか、1階も少々空いていた。
以下は、いつもながらつたない感想を・・・・・・
1.ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」 op.8・1~4
(概算演奏時間;40分)
以前書いたかもしれないが、ヴィヴァルディの「四季」は、昭和44年
だったか(?)、家にステレオが来た時に、家で買った数枚のLPの一
つである。
当時は家に、そのイ・ムジチ盤、デ・ステファノの「ナポリタン」(スパゲ
ッティではない。)、アルフレット・ハイゼの「タンゴ集」、「サウンドオブ
ミュージック」のサントラ盤などがあり、いずれもよく聴いたものだ。
交響曲や管弦楽曲を買い出したのは、私自身が社会人になってから
である。--最初に買ったのは、ベームのブルックナー4番(レコード
アカデミー賞)だったかしらん。
「四季」は、その名のとおり、「春」、「夏」、「秋」、「冬」の4曲、それぞ
れ、急-緩-急の3楽章からなる。
ホーネックは長身--西江さんより頭一つ大きい。出だしからテンポ
が速く感じる。「速さ」の感じ方は、(一般に)日によって違うこともある
が、実際のTimingはどうだったかしらん。
ホーネックは新日本フィルと一緒にヴァイオリンを弾いて行く。ブレス
で合わせる妙がすばらしい。弦はチェロ4、コントラバス2の小編成、
第1ヴァイオリンは8ではないかしらん。しかし、tuttiとなると大きな音
で、大ホールでも十分響いている。
「四季」にはソネットという十四行詩が付されている(→こちら)。
私は、あらためて、第1楽章では、「春は名のみの風の寒さ」、第2楽
章では、「ぐったりとするイタリアの夏の厳しさ」、第3楽章では「秋の
憂い」、終楽章では、「身に染みる厳しい寒さと束の間の明るさ」を感
じた(ソネットには負ける?[笑])。
ホーネックは、演奏が終わると、拍手の中、チェロ首席、チェンバロ、
コンマスの順で立たせた。
2.モーツァルト:セレナード第7番 ニ長調 「ハフナー」 K.250(56分)
もしかするとこの曲を聴くのは初めてではないかしらん。ハフナー家
の婚礼の前夜祭のための音楽で、8楽章、長い曲だ。順に書くと、
第1楽章アレグロ・マエストーソ~アレグロ・モルト
第2楽章アンダンテ
第3楽章メヌエット
第4楽章ロンド:アレグロ
第5楽章メヌエット・ガランテ
第6楽章アンダンテ
第7楽章メヌエット
第8楽章アダージョ~アレグロ・アッサイ
となる。
第1楽章アレグロ・マエストーソ~アレグロ・モルト
ホーネックはヴァイオリンを持って登場。それを台に置いて、指揮棒
を握る。溌剌とした音楽で、新日本フィルの弦が上手い。昔の評論
家風に言えば、けっして「微温的」ではない。フルートはお休みだが、
木管も金管もすばらしい。
第2楽章アンダンテ
ホーネックはヴァイオリンを持っての指揮。途中から正面を向いて、
弾き始めた。音楽がアンダンテで流れていく。「階名が頭に浮かぶ音
楽」だ。
第3楽章メヌエット
短調(moll)の3拍子。さわやかな、ホーネックのソロヴァイオリンだ。
第4楽章ロンド:アレグロ
軽くいきいきとした楽章をホーネックがひっぱる。これだけ次々と違っ
た音楽が生まれ出てくるとは、やはりモーツァルトは天才だ。ちょうど
半分。終わると拍手しそうになる。
第5楽章メヌエット・ガランテ
弦のパートがそれぞれ違う音楽を奏でる。素人には難しそうだ。
第6楽章アンダンテ
キザミとレガートの対比、切り替えがうまい。古部さんのオーボエが
さえる。曲想が変化するすばらしい音楽。
第7楽章メヌエット
ここでも指揮棒での指揮。エレガントな音楽だ。小細工をしないイン・テ
ンポが好ましい。ここだけ取り出しても楽しめる楽章だ。
第8楽章アダージョ~アレグロ・アッサイ
アダージョはゆっくりとした序奏でモーツァルトらしい。この曲は、モー
ツァルトの生涯35年の20歳ごろ書かれたものだが、モーツァルトが詰
まっていると言えるかもしれない。
ホーネックは、演奏が終わるとオーボエ、ファゴット1、2、フルート1、2
・・・・・・と立たせていった。
ちょっとした事情(たいしたことではなく、敢えて秘す。)があって、帰り
を急いでいたので、拍手の最中に飛び出したのだが、1階に降りてモ
ニターを見るとホーネックが何やら(ドイツ語で?)話している(嫌な予
感)。案の定、アンコールの演奏が始まった。しかし、私は泣く泣く家
路についた。アンコールは、ネット情報によるとハフナーセレナードの
ための行進曲だったとか。
プログラム 左がホーネック
16:46
17:14 あざみ野
18:14
18:25 右側が振替チケット窓口
18:29
18:36 不要なチラシを選別、廃棄
19:47 休憩
19:52 イスが置かれるようになった。
19:55
19:59
21:07 あらら、ホーネックがなにやら話している。
21:08 15分発の急行目指して、走る走る。
21:14 間に合った~。
22:12 あざみ野着
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