人生ブンダバー

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東邦音楽大学オペラ定期公演 『魔笛』 大正ロマン etc,

2012-02-20 05:00:00 | 音楽

2月12日(日) 晴れ。最高気温10℃。畑中良輔先生が総監督のモーツァルト
『魔笛』を鑑賞(めぐろパーシモンホール)。この日は畑中先生90歳の誕生日だっ
た(*)。

(*)日本の総人口に占める90歳以上の割合は1%(約120万人)である。畑中
   先生、卒寿おめでとうございます!

めぐろパーシモンホールは平成14(2002)年開館、今年10周年を迎える。開
館した年には若杉弘指揮の『椿姫』を公演していたが、私は初めて行くホール
だった。東横線都立大学駅から徒歩7分ばかりにある。昔の都立大学の跡地だ
そうだ。

ちなみにパーシモンは柿の木坂からとったものだろうが、その柿の木坂はどこ
なのか、となるとあやしくなる。どうも目黒通りの坂のようだ。

会場2階に着席したら、先輩のOさんの隣だった。Oさんはこのあたりのご出身、
まさしく地元だそうだ。

総監督:畑中良輔
公演監督:佐浦國雄
指揮;吉田裕史
演出・台詞台本:杉理一
演奏指導:片岡啓子

<主なキャスト>
ザラストロ:佐藤泰弘
タミーノ:大槻孝志
弁者:勝部太
夜の女王:山田綾子
パミーナ:大島洋子
パパゲーナ:岩見真佐子
パパゲーノ:伊藤和広
モノスタトス:市山惠一

合唱:東邦音楽大学、東邦音楽短期大学、東邦高等学校、東邦第二高等学校
子ども達:東光寺幼稚園
管弦楽:東邦音楽大学管弦楽団

『魔笛』を聴くのはたしかこれで3、4回目ではないかしらん。昔、二期会で立川清
登のパパゲーノを聴いた記憶がある。あれはいつだったかな。あとはワルシャワ
歌劇場(来日公演)だったかしらん。しかし、何回聴いても、私の悪い頭では整理
がつかず、聴き終わってみるとあれっ?どうなったんだっけという想いを抱いてし
まう。『ドン・ジョヴァンニ』とか『マクベス』であれば分かりやすいのだが。その理
由のひとつは、悪そうにみえたザラストロが結局善玉になるという筋書きによるも
ののようだ。

さてタミーノを歌った大槻孝志さんは、数年前にたしかアルミンク/新日本フィル
の『フィデリオ』で囚人(テノール)を聴いた記憶がある。その後、どんどん「成長」
されて、30台半ばで一流歌手の仲間入りをされている。リリコ~リリコ・スピント
といった声質かしらん。大槻さんのブログは時々拝見するが、プロの声が聴けて
なかなかおもしろい。→こちら

このオペラは文字どおり東邦音楽大学の先生と生徒によるものである。台詞は日
本語(ダジャレがおもしろかった。)、歌唱が独語。ベテラン、壮年、青年が一体と
なって見事なオペラに仕上がっていた。オーケストラも含め、将来ある若い人の演
奏を聴くのは楽しい。(合唱もよかった!)

帰り道では、「ミュージカルもいいけれど、オペラってやっぱりいいわね~」という声
が聞こえてきた。

オペラも聴きだしたらキリがないが、モーツァルトだけは聴きに行くというのもおもし
ろいカモ。



都立大学駅改札口を出たら左へ


目黒通りとの交差点にある「歴史と文化の散歩道」


目黒通り「都立大学駅前」交差点


目黒通り近くの案内図


北野神社


めぐろ区民キャンパス入口 都立大学の跡地


めぐろパーシモンホール


めぐろパーシモンホール入口


大ホールロビー


大ホールロビーからキャンパスを眺める 日差しはすでに春のごとく明るい







二村定一(明治33(1900)年生)のことを調べていたら、佐藤千夜子(明治30
(1897)年生)、藤原義江(明治31(1898)年生)、田谷力三(明治32(1899)年
生)と同じ世代であることを「発見」した。

この世代が成人する頃は大正ロマン(「今日は帝劇、明日は三越」--大正時代
~昭和初め)はなやかなりし頃であり、浅草オペラも大震災前まであった時代で
ある。当時の新しい音楽--リヒャルト・シュトラウスの「サロメ」(1905年作曲)も
大正7(1918)年には浅草で上演されているようだ。

またこの時代はラジオ放送が開始され、レコード(SP)と蓄音機も流行り始めた時
期と重なるのではないかしらん。
明治時代生まれというと「古い」と感じるかもしれないが、日清戦争後に生まれ、
都会で育った人の青春は現在以上に大変おしゃれな時代だったのかもしれない。

佐藤千夜子「波浮の港」(沖縄のハブではない。)、田谷力三の「ディアボロの唄」、
「ベアトリ姐ちゃん」(テレビで田谷が歌っているのを聴いた記憶がある。)も聴いて
みよう。

立教出身のディック・ミネ(明治41(1908)年生)、灰田勝彦(明治44(1911)年)
などが出てくるのはもう少し後になってからである。


       *        *        *        *


2月16日(木) 新宿文化センターにてワグネルOB練習。ファリャの「七つのスペ
イン民謡」の初日。ファリャはアルベニス、グラナドスなどと同様、スペインの作曲
家だ。スペイン語はなにを隠そう、私は初めてだ。それにしても毎週木曜の練習、
一週間がたつのは早い。
最近、腹式呼吸でどれくらい吸えばいいのか?分からなくなってしまった。

2月19日(日) たまプラーザまでウォーキング。計13,230歩。7kmは歩いたか
しらん。有隣堂で新書を2冊購入。平野忠彦さんの新刊エッセー『私の第四幕』
(世界日報社)が店頭に並んでいた(→こちら)。既にOBルートで注文済みだが、
おもしろそうだ。帰路、駅前で5億円宝くじを購入。5億円当たったらどうしよう?


久しぶりのスープストックトーキョー(たまプラーザテラス店)
オマール海老のビスクと北海道産たらこのクリームシチュー
新商品「北海道産たらこのクリームシチュー」はおいしかった!


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2 コメント

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魔笛 (ませ)
2012-02-21 17:08:03
学生時代に二期会の魔笛を観ました。その時が立川清登さんだったかもしれません。幸運にも二期会の学生王子に出演したのですが、エンゲル博士が立川清登さんだったのです。舞台に掛ける姿勢が立派だな、と感心しました。当時は写真もビデオもなく頭の記憶に残っているだけです。
モーツアルトの映画アマデウスでは魔笛が大衆オペラとして出てきます。魔笛上演中に倒れ作曲中のレクイエム「涙の日」の途中で息絶えるというシーンです。オペラの歴史も興味があります。
返信する
Re;魔笛 (katsura1125)
2012-02-21 20:36:47
ませサン、コメント有難うございます。
同じ『魔笛』を聴いたのかもしれませんね~。東京文化会館だったでしょうか?

立川さんは芸大学生時代から活躍されていたようです。立川清登、中村健、島田祐子さん等々『学生王子』はよかったですね~。今でも昨日のことのように覚えています。
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