12/7 東響第73回川崎定期

12月7日（土）、金曜に続く連チャンの演奏会。晩秋の東響川崎定期
（於ミューザ川崎）。モーツアルト（1756－1791）、マーラー（1860
－1911）というオーソドックスなプログラム。

＜プログラム＞
１．モーツアルト　ピアノ協奏曲第24番　ハ短調　K.491
－－休憩－－
２．マーラー　交響曲第1番　ニ長調「巨人」
指揮；マーク・ウィグルスワース
ピアノ；マーティン・ジェームズ・バートレット
コンサートマスター；グレブ・ニキティン


いつもながら、つたないコメントを･･････

１．モーツアルト　ピアノ協奏曲第24番　ハ短調　K.491
LIVEで聴いたことは？と思い、ブログ検索で調べると、たった1年前
にランラン／ウィーンPOで聴いていた。音楽会の記憶は記録してお
かないと、いつ何を聴いたか、感想は如何だったか、どんどん忘れ
て行く（笑）。－－そういうものなのかも知れない。

定刻（2時）4分前に、指揮者の譜面台にスコアが置かれる（－－い
つも思うことだが、うっかりミスはないのかしらん）。

バートレットは、弱冠22歳、イギリスのピアニストだ。
（　）内は概算演奏時間
(1)弦楽五部は10型か（10-8-5-6-3）。男性的な出だし。4階ですぐに
ガタッと荷物を落とす人がいる。バートレットはロマンチックな、
すばらしいタッチ。鍵盤に30ｃｍまで近づくかのように、上体をゆっ
くり揺らす。
ミューザ川崎のホールの響きを生かした、オケの色彩もグッドだ。
（14分25秒）。

(2)この曲は普通にやればロマンチックだが、ほどよいテンポ（Largetto）
で、弱音を生かしてロマンチックだ。音楽に合わせ、感情移入、ゆっ
くり首を振りたくなる。（7分30秒）。

(3)清水さんのティンパニが男らしい。ヌヴーさんのクラリネットもい
い。オーボエ荒さんとフルート相澤さんも揺れる。

ピアノだけが上手い演奏はいただけないが、東響もまことに上手く、
それだけバートレットが引き立った。（8分00秒）。

アンコールは、J.S.バッハの超絶技巧（後記参照）。バートレットは演
奏が終わる時にのけぞった。

－－休憩－－
同じワグネルＯＢ、同好の士というか、定期会員と音楽談義。20分の
休憩もあっという間だ。

２．マーラー　交響曲第1番　ニ長調「巨人」
演奏会でブルックナーとマーラーの交響曲を聴く機会は多いが、調べ
てみると、この10年ほどはマーラーの1番は聴いているようで聴いて
いない。

(1)弦楽五部は16-14-10-12-8（計60人）。その他管楽器、打楽器等38
人。合計98人という編成だ。弦のｐｐｐ開始は4階で聴くとなお一層
すばらしい。録音には入らないだろう。
マーラーの「カッコウ」は4度下降だ（普通のカッコウはミ-ドだけれ
ど）。『さすらう若人の歌』の第2曲が登場する。ウィグルスワース
は、長いフレージングでも粘り過ぎず、あっさり過ぎずでグッドだ。
第1楽章終盤の弦（弓）の動きに見とれた（聴きほれた）。金管はお
休み多し。（15分10秒）。

(2)今更ながら低弦とヴァイオリンの掛け合いがおもしろい。7人のホ
ルンも起立してのベルアップ。レントラーは時々遅くなる。（7分10秒）。

(3)ティンパニの4度下降に、わずかに「黄金虫」に似たメロディーの
コントラバスの出だし。荒さんは付点で大きく身体を揺らす。中間
は、『さすらう若人の歌』第4曲の、息の長い旋律が出現する。一瞬
として緊張を切らさない。（9分35秒）。

(4)いきなりシンバルがジャ～ン。一変し、嵐の世界へ。5分ほどする
と、嵐も明け、光が差してくる。終盤は堂々たる行進だ。しかしこの
まま行かないところがマーラーで、再び静かな森、カッコウも鳴く、
思索の世界へ。残り1分、いよいよフィナーレの大行進。楽譜の指示
どおり（？）、ホルン7人も立つ。勝利へ盛り上がり、終わった（－－
ここでブラボーが来なければウソだ）。（17分40秒）。

案の定、拍手とブラボーの嵐となった。



12:14


12:20


12:27


12:28


12:36


12:38


12:47


12:50


12:53


13:18


13:22


13:28


13:30


13:31


13:34


13:35  4階で一番乗りのマイシート


13:37


14:42


14:46


16:00


16:05


16:05


16:08


16:11


16:35


16:41


16:52　あざみ野着