古関裕而生誕110年の今年11月に、刑部芳則『古関裕而』が中公新書
として発売となった。
中公新書では今までも現代史上の人物の評伝(*)を発行しているが、
本書はその中でも良書に入るのではないかしらん。
(*)弘田弘毅、石橋湛山、田中角栄、大平正芳、中曽根康弘等。
著者は昭和52(1977)生まれ、今年42歳の日本近代史の歴史家(中
央大学大学院博士課程修了。現日本大学商学部准教授)である。
日本近代史を専攻するだけあって、「古関裕而の生きた」時代背景も
きっちり書いている。
巻末の参考文献も豊富であり、「古関裕而作曲一覧」も整っているこ
ともすばらしい。
私も、今年、日本歌曲鑑賞会で古関裕而を取り上げるにあたって、少
しく調べたが、とてもとても刑部先生の足元に及ばない(--当然か
な[笑])。あいまいな点がクリアーになり、スッキリした。
ちなみに著者は来年度春期朝ドラ『エール』の風俗考証を担当予定。
刑部芳則『古関裕而』 ★×5
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