人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

『音楽の友』9月号--ブル先生と若杉弘

2009-08-23 05:10:46 | 読書
今月発売の『音楽の友』9月号より--「ブル先生の日々是好日」に20年近く前の
話として、畑中先生と福永陽一郎、北村協一さんが大阪の名門ホテルプラザ(今は
ない。)、仏料理「ル・ランデヴー」で食事をした時の話が載っている。いろいろ
あって、急に福永先生が立ち上がり、「もう帰ろう。こんな夕食はゴメンだ」と言
う場面が出てくる。いかにも福永先生らしいとおもしろく読んだ。



また本号には7月に亡くなった若杉弘さんについて、畑中先生が弔文エッセーを寄
せておられる。(『朝日新聞』にも畑中先生が弔文を載せておられた。)
若杉さんが慶應経済を中退し、芸大に入学した話は無論知っていたが、最初は芸大
声楽科だとは知らなかった。途中で指揮科に転科されたのだそうだ。

若杉さんの指揮では昭和50年代にN響でブラ1を聴いた。新宿厚生年金会館での特
別演奏会だったと思うが、私は当日勘違いして東京文化会館へ行ってしまった。文
化会館は真っ暗で、私の頭は真っ白。あわてて手元のチケットを確認し、新宿へ向
かったのだが、最終ステージしか聴けなかった苦い思い出がある。
(それ以来、演奏会の当日朝には、開演時間と会場を確認することにしている。)

昨年の6月28日、若杉さんの指揮する、ドビュッシーの「ぺレアスとメリザンド」
を聴いた。とてもよかった。しかし、若杉さんが少し元気なさそうなのが気になっ
ていた。74歳と、指揮者としてはまだお若いのに残念である。

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