3月7日(火)、シェム・リアップ、実質の初日。今日の予定は、午前
中にアンコール・トム(大きな都)観光、午後はアンコール・ワット
(寺院の都)観光だ。
アンコール・ワットは午前中だと「逆光」となるため、午後から行くの
がベストだ。
(4月からJTBツアーはアンコール・ワットが午前中になるとか)。
アンコール遺跡群は1992年登録の世界遺産だ。--アンコール・
ワットもアンコール・トムも12世紀の遺跡。
アンコール・トムには、三島由紀夫の戯曲で有名なライ王のテラス
(『癩王のテラス』→こちら)がある。
三島を触発した風景がアンコール・トムにはある。
ちなみにアンコール遺跡群は、修復や観光などをカンボジア王国国
立アンコール地域遺跡整備機構(略称:アプサラ機構)が一括して管
理している。
この日の朝は、ゆったりと8時30分にホテルを出発だ。
同室のAさんによると昨夜は、部屋で蚊が一匹プ~ンと飛んでいた
という。刺されなかったかと心配になる。
JTB旅の基礎知識より
・カンボジア人は敬虔な仏教徒で、王室を尊敬している人が多い。
・基本的に王室や現政権、戦争の話題は好まれない。
・女性は僧侶に触れてはならず、握手を求めたり、話しかけてはなら
ない。
・一般的にカンボジア人のベトナムに対する感情はよくない。
・ベトナムの菅笠をかぶる等、軽率な行動は控える。
6:40 ホテルの部屋から。朝からプールで泳いでいる。
7:12 ビュッフェスタイルの朝食
7:38 ホテル内のレストラン
8:19 ホテル玄関前
8:20
8:23
8:24
8:26 ホテルロビー
中央の写真はシハヌーク殿下 左はシハモニ現国王
シハモニ国王は、Wikiによれば、63歳、独身。
8:37 8時30分出発。自動車等は右側通行だ。トゥクトゥクが走る。
8:42
8:43 アンコール遺跡のパスポート売場へ
8:43 リダーさんについて行く。半そで姿--蚊は大丈夫、カ?
8:45
8:46
ここで顔写真を撮影し、写真入り入館証を発行してもらう。
3日間有効US$62.-(約7,000円)である。--ツアー料金に入っている。
以前は顔写真持ち込みだったが、偽造防止のため直接撮影になったという。
8:50
8:52 トイレ休憩
8:52
9:02
9:04 3日間有効のアンコール遺跡パスポート
9:04
Yさんのパパは50年ほど前にアンコール・ワットに行かれたそうだ。
(車内談笑)
9:05
9:05
大きな堀。掘り起こした土はアンコール・トムの土台になった。
「戦争中」(注)はワニが放し飼いにされていたという。
(注)カンボジア内戦の歴史
1970 シハヌーク政権が倒れ、ロン・ノル政権成立~クメール共和国
1971 カンボジア内戦 米軍介入
1975 ロン・ノル亡命 クメール共和国崩壊
1976 民主カンプチア国 ポル・ポト首相
1978 ベトナム軍の侵入
1979 カンプチア人民共和国(ヘン・サムリン政権)
1982 カンボジア内戦(ヘン・サムリン×ポル・ポト派)
1990 カンボジア和平東京会議
1991 カンボジア和平パリ協定--20年の内戦が終結
1993 国民議会選挙--立憲君主制の採択~カンボジア王国
1999 ASEAN正式加盟
現在は、内戦が終結して25年以上になる。昨年は内戦終結25周年
だった。
日本では、「戦後」70余年だが、カンボジアはまだ25年あまりだ。
カンボジアには、根深い「反ベトナム」感情があるラシイ。一般的に、
隣国とはどこも仲がよくない?
「陸続きはいつ侵略されるか--怖いですよ~」とリダーさん。
9:10
9:11
9:12 すぐ横を走るトゥクトゥク
9:12
この先でミニバスを降り、アンコール遺跡群の一つ、アンコール・トム
(大きな都)へ。
アンコール・トムは、
アンコール・ワットの北側、シェム・リアップ川の西側に位置する。
12世紀後半、ジャヤーヴァルマン7世(1125-1218?)によって建
設された城壁都市だ。
まっすぐ南側の道から南大門を通って入って行く。
ジャヤーヴァルマン7世は、クメール王朝初の仏教徒であった。
cf.一方、アンコール・ワットは、12世紀前半、スーリャヴァルマン2世
によって建立されたヒンドゥー教の寺院だ。
整理すると
・アンコール・ワット-12世紀前半-スーリャヴァルマン2世-ヒン
ドゥー教
・アンコール・トム-12世紀後半-ジャヤーヴァルマン7世-仏教
となる。
ヒンドゥー教は、どうもピンと来ないが、シヴァ神やヴィシュヌ神な多く
の神々を信仰する多神教だ。
(注)
6世紀にメコン川中流域にクメール人によってヒンドゥー教の影響の
強いカンボジアがおこり、扶南を滅ぼした。この王国は9世紀以降
アンコールに都をおき、12世紀にはヒンドゥー教や仏教の強い影響
をうけながらも独自の様式と規模をもつアンコール=ワットを造営し
た。(『詳説 世界史』山川出版社p.63)
9:14 ここでミニバスを降り、アンコール・トムへ歩いていく。
9:14
9:14 向こうに南大門が見えてきた。
9:15 南大門前の参道
9:17 ここは一つの観光ポイントだ。
幅100mの堀と高さ8mの城壁で防御されている。
9:20 左側に神々、右側に阿修羅が並んでいる。
9:20
9:23 南大門が徐々に大きくなる。
9:23
リダーさんがYさんを記念撮影。リダーさんは、機嫌よく、いつでもシャ
ッターを押してくれる。さすがJTBのガイドさんだ。サービスよろしく、頼
みやすい。
9:24 欄干は「蛇」の彫刻。蛇は神として敬われるようだ。
9:25
9:25
9:26
9:26
9:27
9:28 Iさんは、頭に小型ビデオ・カメラを付けている。
9:28
9:29 南大門
アンコール・トムには、北大門、西大門、南大門、そして東側に「勝利
の門」(凱旋門?)と「死者の門」の五つの門がある。
周囲は3km四方の城壁だ。
9:29
9:29
9:29
9:30
9:30
9:30
9:30 南大門 北側より振り返る。
9:31 写真撮影に夢中なIさん カメラはSony製のいい物
9:31 犬ものんびり~ けっして吠えない。
9:32 南大門を振り返る。
9:36
9:36 遺跡補修用の石がゴロゴロ
9:37
テクテクと歩くとバイヨン寺院が見えてくる。南大門からバイヨン寺院
までは1.2kmほどだ。
アンコール・トムは3km四方の城壁で囲まれているが、そのちょうど
中心部にバイヨン寺院はある。
ご参照→こちら。
バイヨン寺院は、ジャヤーヴァルマン7世により仏教寺院として建て
られたが、のちにヒンドゥー教化した。54の塔があり、それぞれに四
面の観音像が彫られている。顔の数は200以上。
こちらに来るまで、バイヨン寺院のことは知らなかったが、すばらしか
った。
9:38
9:39
9:47
9:48 左からAさん、Iさん、Yさん、リダーさん
Aさんは動画撮影中。
9:48 ここにも蛇?
9:49 カンボジアの伝統、アプサラの踊りかな?
9:49 第一回廊--当時は「屋根」があった。
9:50 取材ノートにメモを取る。
帽子、サングラス姿のYさんは、ちょっと誰かに似てる・・・・・・かな?
9:52
9:52
9:54
9:54
9:55
壁のリリーフには病院や学校、闘鶏など当時の生活が壁に彫られている。
9:56
9:56 病院?
9:57
9:59
「キック・ボクシング」なども彫られている。カンボジアはキック・ボクシ
ング発祥の地だという。「これはその証拠なんですよ」とリダーさん。
リダーさんは女性の「愛国者」だ。
実際に、タイ語の「ムエタイ」は「ムアイ」というクメール語からきてい
るようだ。
9:59
10:00 トンレサップ湖を行く軍隊か
10:02
壁のレリーフには、(南)ベトナム(チャンパ王国)との戦いなども彫ら
れている。
10:03 戦勝祝いの様子なども
10:03
10:04
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10:06
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10:06
10:07 コウモリの鳴き声が聞こえる。
10:07
10:08 観光用か、木の階段が設置されている。
10:09
観音菩薩面(仏教)が後にヒンドゥー教のシヴァ神の顔に転用された。
10:10
10:10
「右の顔は京唄子に似てるんですよ~」(リダーさん)
10:11
10:12
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10:12
10:12
10:13 ここで約10分間の自由行動(リダーさんも一服)
10:14 ガイドさんから離れ、それぞれがカメラ片手にウロウロ
10:16
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10:17
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10:18
10:19 こちらが「京唄子」さん
10:21
10:22 読売旅行のグループ
10:22 一服中のリダーさん
10:23
10:23 欧米人も多い
10:24
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10:31
10:31
10:34 リダーさん、「TOUR GUIDE」の公式ワッペン
10:34
10:36
10:37
10:37
10:38 バプーオン(「隠し子」)→こちら。
1060年頃、ウダヤーディティヤヴァルマン2世建立
バプーオン(隠し子)伝説
昔、シャム(タイ)の王様とカンボジアの王様が兄弟だった。シャムの
王様が自分の子供をカンボジアの王様に預けたいと申し出、カンボ
ジアの王様も喜んで受け入れた。しかし、カンボジアの王様の家来
たちが「将来、カンボジアがシャムに乗っ取られてしまう」と反対し、
シャムの王子を殺してしまった。シャムの王様は激怒。シャム軍の大
軍が押し寄せた時、カンボジアの王妃は自分の子供をこの寺院に隠
した・・・・・・とさ。
リダーさんによれば、シェムはシャム、リアップは負けたで、シェム・リ
アップは「シャム(は)負けた」という意味になるという。
10:41 バプーオン手前は沐浴場
10:41 “I'm a bloger.” 日差しが強い。
10:42
10:43 東西に伸びる空中参道
10:43
10:43 空中参道の下
10:44 リダーさんに勧められて、このポーズ
10:45
カンボジアの宗教は上座部仏教。寺院は国家管理。お坊さんは大変
尊敬されており、生涯独身、一日一食、禁酒と厳しい。日本のお坊さ
んはゆるやか?
10:46
10:47
10:48
10:50 ピミアナカス--ヒンドゥー教寺院
10世紀末-11世紀初頭、スーリヤヴァルマン1世建立
下部は重たいラテライト(溶岩)、上部は砂岩でできている。
最上階には、木造の王様の宮殿があった。
ピミアナカスの伝説
毎夜、王様は蛇(蛇神)が姿を変えた女性と一夜を共にしていた。女
王も宮殿には立ち入ることができなかった。もし王様が一日でもこの
行為を怠ると早死にすると信じられていた(王様も大変だ。かえって
早死にしないかな?)。
11:01
11:02
11:03 象のテラス→こちら。 祭り、儀式の時に王が使用した。
11:04 同上 王の閲兵席だ。まっすぐ行くと勝利の門へ。
ジャヤーヴァルマン7世は、ここから凱旋してくる兵を閲兵していた
のだろうか。
ジャヤーヴァルマン7世は、チャンパ軍(南ベトナム)を打ち破った、
救国の英雄と言えるのではないかしらん。
ジャヤーヴァルマン7世死後、アンコール王朝の国力が衰える。
11:05
11:05
11:06 象のテラスは、高さは3m以上、長さ約300m。
11:06 ゾウ(象)がたくさん彫られている。
11:07
11:08
11:08 象がはっきり見えるゾウ。
11:09
11:10
11:10 頭が3つある象
11:11 こちらが「ライ王のテラス」(→こちら)
三島由紀夫の戯曲で有名だ。
11:11
11:11
11:12 ライ王のテラスを撮影中。
11:12
11:12 ライ王のテラスの前のIさん
11:13
アンコール・トム北門を出て、ミニバスへ。南から北へ2時間ほど歩い
たことになる。
11:17
11:23
11:36 ランチへ。
11:39
11:39 JTBご用達(?)レストラン
JTBツアーの、他の皆さんと一緒だ(ガイドさんは別々)。お隣のグル
ープとは、行く先々でお会いした。--ハノイでも。
11:41 ビールはアンコール
11:43
11:43 食べる前に撮影会
11:49
12:01 小ぶりのライチ
12:16
12:22
ここからいったんホテルへ戻り、「昼休み」。
12:50
12:55 ホテル内の売店
13:00
13:00 マッサージを注文。JTBツアーの無料サービスだ。
13:01 プール
13:06 VISAカードなどでUS$がおろせるATM
13:07
13:09
13:13 英語、中国語、ハングルによる観光者用注意書き
なぜか日本語はない。
13:21 植木の葉を拭いている。
13:28 私とAさんは13時30分からマッサージへ
第2の心臓--ふくらはぎのフット・マッサージ20分が疲れた足に気
持ちよかった。
13:52
13:55 部屋で小休止
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