人生ブンダバー

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11/24 日本女子大学合唱団創立90周年第65回定期演奏会

2022-12-01 05:00:00 | 音楽

11月24日(木)、「久しぶりに」日本女子大学合唱団定期演奏会
を聴いた(於川口リリア)。

「久しぶりに」というのは文字どおり、大学卒業以来かもしれな
い。

日本女子大学合唱団は、昭和7年の創立だから、今年(昭和97年)
は創立90周年である。

*創立時に熱心に指導にあたったのが、当時東京音楽学校教授の沢崎定之先生
(テノール。以下敬称略)だ。その後、指導者(常任指揮者)の地位は、大き
くいえば、木下保(S10[1935]-S57[1982])~三林輝夫(S61[1986]-
H24[2012])~榊原哲(H25[2013]-現在)と、沢崎定之から始まる師弟
関係(いずれもテノール)でリレーされている。
**畑中先生が上野の受験にあたって師事したのも沢崎定之先生だ。沢崎定之
の『唱歌法』は名著で私も所蔵している。

木下保先生の下では、全日本合唱コンクール大学の部で、昭和34年に初出場、
初優勝(女声合唱の優勝も初めて!)。昭和38年から3年連続優勝という金字
塔を打ち立てている。


一時は新型コロナなどの影響もあり、部員数は4人となったよう
だが、現在は20人(4年3人、3年3人、2年6人、1年8人)だ。


チケット申し込みはHPからメールで「当日預かり」を申し込む。
折り返し「すぐに」、責任者の倉持さんから丁重なお返事をいた
だいた。当日、窓口で私の名前を言うと、倉持さんと思しき方が
「あら、○○さん。よろしくお願いします」。


<プログラム

1.創立90周年記念OG合同ス
テージ
 指揮:中曽根敦子 ピアノ:
水留美音、民谷百合
 『うたを うたう とき』より
 (1)「きみ歌えよ」作詩:谷川俊太郎 作曲:信長貴富
 (2)「春」作詩:新川和江 作曲:信長貴富
 クラブソング 作詞:林曜子 作曲:古関裕而
2.学生ステージ
 指揮:倉持あかり ピアノ:岡崎穂波、民谷百合
 (1)「なないろ」作詞・作曲:藤原基央 編曲:郷間幹男
 (2)「空も飛べるはず」作詞・作曲:草野正宗 編曲:今村康
 (3)「グランドエスケープ」作詞・作曲:野田洋次郎 編曲:田中和音
 (4)「愛のハーモニー」作詞・作曲:Tomoko

--Intermission--


3.Missa Brevis in D 作曲:B. Britten
 指揮:榊原哲 ピアノ:鈴木永子


以下、つたない「ひと言」コメントを・・・・・・。

「開演に先立ちまして、校歌を指揮倉持あかり、ピアノ伴奏水留
美音でお送りいたします」
緞帳のないステージ。歌うのは後列8人、前列7人。
何十年ぶりに聴く校歌の生演奏--「ここに生まれて日本の文化
をおこす使命あり」にグッと来る。

1.創立90周年記念OG合同ステージ
 指揮:中曽根敦子 ピアノ:水留美音、民谷百合
 『うたを うたう とき』より
OG合同ステージということで、てっきりOG=桜楓会合唱団と
思い込んでいたが、あくまでOG有志で10人の参加だった。
オンステメンバーは合計26人(ピアニストと譜めくりを除く。マ
スクなし)。

中曽根さんは知らなかったが、当団のOG(昭和50年代半ばのご
卒業?)で「指揮法を北村協一氏に、歌唱指導を三林輝夫氏に、
発声法を坂上昌子氏に師事。2020年より日本女子大学合唱団をサ
ポート」とある。

 (1)「きみ歌えよ」作詩:谷川俊太郎 作曲:信長貴富
中曽根さんはにこやかに登場。マーチ風のリズムを指揮棒で全身
を大きく使った指揮ぶり。譜面持ち3人で、残りの人は暗譜だ。

 (2)「春」作詩:新川和江 作曲:信長貴富
(1)よりややスローな曲。こちらはあまり拍を振らない指揮。pか
らfまで大きな表情で歌い上げる。

 クラブソング 作詞:林曜子 作曲:古関裕而
全員が暗譜体制に。これも私には「久しぶり」。古関裕而の名曲
を全員が「自分の物」にしている。

いずれの曲も、若々しいハーモニー、日本語らしい歌唱だった。
--少人数ながら、ムリのない、「響き」で歌う、素直な発声が
好ましい。というかうらやましい(笑)。

「続いて第2ステージです。ご着席のままお待ちください」(中
曽根さんと出演OGが客席の関係者席へ移動)。
やや華やかなスカートなどに着替えて登場の早替わり(大江美智
子は知らない?)。


2.学生ステージ
 指揮:倉持あかり ピアノ:岡崎穂波、民谷百合
後列8人、前列7人。
 (1)「なないろ」作詞・作曲:藤原基央 編曲:郷間幹男
15人も含め、倉持さんも暗譜の指揮。「滑舌」のいい若々しい声。
間奏では全員がそろったパフォーマンス!(自分たちで考えるの
かしらん)。

 (2)「空も飛べるはず」作詞・作曲:草野正宗 編曲:今村康
ピアニストが客席に降り、交代する(14人の合唱)。積極的に歌
われる若者の歌(詩)が迫ってくる。

 (3)「グランドエスケープ」作詞・作曲:野田洋次郎 編曲:田中和音
この曲も最後に全員でパフォーマンス。よくそろっていた。
倉持さんがマイクを握る。
「本日はご来場有難うございます。学生ステージ最後の曲です。
過去・現在・未来への懸け橋となりますよう、心を込めてお送り
します」。

「愛のハーモニー」は初演だ。再び最初のピアニストがステージ
に乗り、合唱は15人に。

 (4)「愛のハーモニー」作詞・作曲:Tomoko
「変わりゆく季節に 色とりどりの景色」から始まり、「かけが
えのない 風のハーモニー 抱きしめるよ ここに」で終わる、
学生キャンパスに響くハーモニーを彷彿とさせる歌詞。
素直な歌い方と歌声がす~っと入ってきた。

すべて難しすぎない曲を<うまく歌う>ということ(それができ
ている。)は大切なことだ、と改めて感じた。

ちなみに倉持さんは、学生指揮者のほか責任者、演奏会マネを兼
務。

--Intermission--

3.Missa Brevis in D 作曲:B. Britten
 指揮:榊原哲 ピアノ:鈴木永子
「小ミサ曲」Missa Brevis in Dはモーツァルトとブリテンで有名だ。
後列8人、前列8人の合唱。4年生の胸には赤い花。
1曲目のKyrieは高い声から始まる「難所」だが、Benedictusのソ
ロの掛け合いもよろしく、全体を通して
名曲だけにがっしりした
構成で、キッチリと歌い上げた。
終曲のAgnus Deiの和音は何回聴いても変わった響きに惹きつけ
られる。

榊原先生がマイクを握る。
「たくさんの拍手を有難うございます。ようこそ90周年記念の定
期演奏会にお越しくださいました。新型コロナのまん延により歌
えなくなり、共立さんとのジョイントはありましたが、単独の定
期演奏会は3年ぶりです。おりしも90周年ということでおめでと
うございます。私はご縁を受け、やっと10年でございます。
本年はもう一ステージ、上田真樹さんの『あめつちのうた』を準
備しようと思ったのですが、コロナの影響もあり、棚上げするこ
とにしました。しかしながら、もしお許しをいただけるなら(大
きな拍手)、その最後の「水の歌」をお送りします。
90周年を機に、これからも元気よく受け継いでいってもらいたい
と思います」

組曲の終曲でもあるが、全体としてCodaに向かってクレッシェン
ドする曲。先生の指揮だけあって、言葉(歌詩)に語感があり、
やりすぎない語り掛けとカンタービレが使い分けられた感動的な
合唱となった。

終わるとピアニストの鈴木さんも拍手。メンバー退場にも多くの
拍手が送られた。

いずれのステージも「明日へつながる」、真摯な合唱だった。


お開き後のロビーを取材していると後輩のYさんとバッタリ。
お互いに「何でここに?」(笑)。
よくよく聞けば、奥さまがOGとして参加していたということだ
った。
「私はブログの取材で」
Yさんとは「雑談」しながら、渋谷までは一緒に帰った。



「カーネーションの花束は創立90周年を迎えることが出来た感謝
の気持ちを描きました。花束を渡す相手のハトは、平和と自由の
願いを込めました」(1年/水島知美さん)











15:55 あざみ野


16:21 渋谷


16:23 ハチ公前広場


16:26


16:47 赤羽


16:56 川口


17:00 リトルマーメイドで一服


17:05


17:11


17:17


17:17


17:18


17:22


17:23 「当日預かり」のチケット(無料)


17:29


17:30


17:30



17:31


17:31


17:32


17:32


17:33


18:48 休憩中


18:51


18:51


19:21 お開き


19:22


19:22 カメラマンのおじさん


19:23


19:28 川口


19:32 赤羽


19:37


20:06


20:08 渋谷の賑わい


20:10


20:11 渋谷


20:38 あざみ野に戻る。

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FIFAワールドカップ
○「オーストラリアがデンマークに勝利」にビックリ!!


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