人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

1/31 新国立劇場『さまよえるオランダ人』

2015-02-03 05:00:00 | 音楽

1月31日(土) 新国立劇場2014/2015シーズンオペラ、「さまよえるオ
ランダ人」へ。

オペラはもっと観たいのはやまやまだが、いろいろな意味で限度もあるの
で、2014/2015シーズンは「ヴァリエーション」セットとして、3公演だけ申
し込んだ。そのトップが「さまよえるオランダ人」である。この後は「こうもり」、
「ばらの騎士」が控えている。

「さまよえるオランダ人」は、R.ワーグナーが1841年、28歳の時に作曲し
たロマンティック・オペラである。
永遠の貞節を誓う女性による「救済の思想」が初めて導入された作品として
知られている。

戦前のバイロイト音楽祭で「さまよえるオランダ人」が上演されたのは、1914
年、1939年など。
このため、バイロイトで「さまよえるオランダ人」を上演すると世界大戦が起き
るというジンクスがあった。--豆知識、でもないかな?



当日は3階のL席だったが、行ってみたら、前方に席がなく、指揮者席も含めて、
こちらから観やすい、大変いい席だった。


主役クラスは世界的レベルの歌手が来ており、居ながらにして、その演奏を
楽しめる。とくにBassのダーラントはすばらしかった。

ドイツ語の語感がすばらしい。「treu」、「ewig」等々なじみ深い言葉が聞
こえてきた。


<配役>
ダーラント;ラファウ・シヴェク(Bass)
ゼンタ;リカルダ・メルベート(Sop.)
エリック;ダニエル・キルヒ(Ten.)
マリー;竹本節子(Mez.)
舵手;望月哲也(Ten.)
オランダ人;トーマス・ヨハネス・マイヤー(Bari.)
指揮;飯守泰次郎
合唱指揮;三澤洋史
合唱;新国立合唱団
管弦楽;東京交響楽団


「さまよえるオランダ人」の簡単なあらすじ
--オペラのあらすじというものは何回読んでも頭に入らない(笑)ので、
私なりに簡略化してみた。
序曲(11分)
第1幕<ノルウェーの海岸>
第1場ノルウェー船の船長ダーラントと舵手のやりとり。船長は眠りに。
第2場オランダ人の船長が「期限はめぐってきた。7年がまた過ぎ去った」
  と歌う。(11分のモノローグ レチタティーヴォとアリアの見せ場)
第3場ダーラントがオランダ人船長に、宝石の代わりに娘ゼンタを嫁にや
  ろうという「商談」が成立。
  やがて南風が吹き、ノルウェー人水夫は「舵手の歌」を歌い、故郷の
  港を目指す。

第2幕<ダーラントの家の大きな部屋>
第1場マリーと娘たちが糸を紡いでいる(「糸紡ぎの歌」)。ゼンタは娘た
  ちに促されて「さまよえるオランダ人」のバラードを歌う。
第2場ゼンタと猟師エリック。
第3場ゼンタはオランダ人に永遠の愛を誓う。

第3幕<入江にダーラントの船と見知らぬ船長の船>
第1場ノルウェー人水夫の、陽気な合唱。娘たちがオランダ船に呼びかけ
  る。オランダ人の合唱が圧倒する。(男声合唱、女声合唱の場面)
第2場ゼンタにエリックが愛を誓ったことを思い出させようとする。
  オランダ人船長は「もはや終わりだ。救済は永遠に失われた。私は『さ
  まよえるオランダ人』だ」と言い、船を出す。
  ゼンタは「あなたに貞節を誓う」と身を投げる。
(--ラストシーンの演出は若干違っていた)。


ステージ写真→こちら
1.舵手とダーラント
2.オランダ人
3.オランダ人
4.ダーラントとオランダ人
5.オランダ人
6.ノルウェー人水夫たち
7.オランダ人
8.ゼンタ
9.10.娘たちの糸紡ぎの合唱
11.エリックとゼンタ
12.ゼンタとオランダ人
13.ゼンタ、ダーラント、オランダ人
14.オランダ人とゼンタ、エリック
15.ゼンタ、オランダ人、ダーラント



オランダ人船長が「我こそは『さまよえるオランダ人』だ」というのは、最後
の最後、第3幕第2場になってからというのはうかつにも知らなかった。
ゼンタは第2幕まではオランダ人船長=さまよえるオランダ人とは思って
いなかったことになる。


50人規模の男声合唱が、「これこれっ」というほどまさしく男性的ですばらし
かった。名匠三澤先生指導の新国立劇場合唱団は黄金時代?
ブル先生も聴かれたら同じことを言われたかな?

第3幕第1場のノルウェー人と娘たちの合唱の後に現れる、幽霊船オラン
ダ人の合唱(--ステージに現れず。)は、少々マイクとスピーカーを使用
した感があった。どこで歌っているのか、いったいどうなっていたのかしら
ん。--プログラム記載の男声合唱メンバーは50人なのに・・・・・・。


息詰まるクライマックス、ゼンタが船とともに消滅するシーン(--という演
出だっだ。)では引き込まれ、思わずジ~ンと来た。

ブラボーを5、6回叫んだ。

飯守さんの指揮はうまくブレスを取って運んでいた。
東京交響楽団の演奏は、一部辛口批評がアップされていたので、注意し
て聴いていたが、やはりうまかった。




3階L3-5のチケット これを忘れたら大変



渋谷の東急プラザは「閉店セール」
3/22で49年の歴史に幕を閉じる。



渋谷からバスで



東京オペラシティ南で下車

東西に走る甲州街道は東京オリンピックでアベベも走った道。





開演前にドトールで一服 という人が何人か











寒さに負けずチラシを配る。





開場直後


開演前のロビー


開演前のロビー


3階客席L列入口


3階L席より

これより休憩


コーンスープがおいしかった!


休憩中のロビー









休憩中のロビー


休憩中、これより第2幕へ




終演後


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« C型肝炎経過報告(1/30) | トップ | 恵方巻(2/3) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

音楽」カテゴリの最新記事