この本はすごい!日本の物語を論じたエッセイであるが、一読して著者が大変な勉
強家であることが分かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/9c/a397cc2c2fdcc088d4ad7d05249e353b.jpg)
中村真一郎は大正7(1918)年の生まれ。私の父と同年である。平成9(1997)年79
歳で亡くなっている。開成中から一高、東大仏文卒。
文庫にして500ページを超える大作であるが、その一部をご紹介しよう。この部分
を読んだだけで読みたくなること「間違いない!」
私は十六歳の秋にはじめて『罪と罰』を読んで、その後数日、ほとんど発狂状態
にあり、ようやくその発作が収まったあと、人生はもう再びそれ以前の平和で円
満な姿に戻らなくなってしまったという、恐ろしい体験を、一生、忘れることが
できないだろう。
カバーの裏側には
「世界文学史上の奇跡である『源氏物語』とプルースト、カーニバル的感覚の『今
昔物語』とラブレーなど、わが国の王朝物語の特筆を外国文学との類似にまで言及
した、かつて誰も成しえなかった壮大な文学論的随想」
とある。
強家であることが分かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/9c/a397cc2c2fdcc088d4ad7d05249e353b.jpg)
中村真一郎は大正7(1918)年の生まれ。私の父と同年である。平成9(1997)年79
歳で亡くなっている。開成中から一高、東大仏文卒。
文庫にして500ページを超える大作であるが、その一部をご紹介しよう。この部分
を読んだだけで読みたくなること「間違いない!」
私は十六歳の秋にはじめて『罪と罰』を読んで、その後数日、ほとんど発狂状態
にあり、ようやくその発作が収まったあと、人生はもう再びそれ以前の平和で円
満な姿に戻らなくなってしまったという、恐ろしい体験を、一生、忘れることが
できないだろう。
カバーの裏側には
「世界文学史上の奇跡である『源氏物語』とプルースト、カーニバル的感覚の『今
昔物語』とラブレーなど、わが国の王朝物語の特筆を外国文学との類似にまで言及
した、かつて誰も成しえなかった壮大な文学論的随想」
とある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます