人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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大澤武男『ユダヤ人とドイツ』

2008-05-22 05:37:56 | 読書
5月7日のブログに書いた大澤武男『ユダヤ人 最後の楽園』の姉妹書である。
本書の初刊は平成3(1991)年。本来はこの方を先に読むほうがいいかもしれな
い。

 ユダヤ人(※)には4千年の歴史がある。旧約聖書(旧訳にあらず!)の世界、
 先祖はアブラハム。モーゼ(モーセ)の出エジプトは紀元前13世紀の話である。
 (※)「ユダヤ人」の定義は、宗教から来るのか、人種から来るのかいろいろ
    あり、欧米では差別的にも用いられるが、ここでは差別の意味を含まな
    い、一般的な意味での「ユダヤ人」とする。現代のイスラエルでは、母
    親がユダヤ人の子供がユダヤ人という定義である。

西洋史でいうところの古代、中世、近代、それぞれの「ユダヤ人とドイツ」の関
係が簡潔の述べられている。とくに近代における「後進ドイツ」とユダヤ人の関
係がよく分かる。

ヒトラーの反ユダヤ主義は徹底(--一般に、この徹底性がドイツ人の特徴であ
る。)していたが、反ユダヤ主義は、なにもヒトラーの専売特許だったわけでは
ない。何千年の歴史からすれば、ナチスのユダヤ人迫害~ホロコーストは15年足
らずの出来事(無論、非人道的で、許されない事である。)だったのである。

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