人生ブンダバー

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都響第663回定期Aシリーズ

2008-05-21 05:50:00 | 音楽
平成20(2008)年5月19日(月)19:00開演 東京文化会館。
指揮;小泉和裕 ピアノ;アリス=紗良・オット(*)
リスト;ピアノ協奏曲第1番(*)
ブルックナー;交響曲第3番「ワーグナー」

小泉和裕を聴くのは何年ぶりかしら。氏がまだ20代のデビューしたてのころ、新
日フィルでしばしば聴いた。当時は足早に元気よく登場し、フレッシュな演奏を
してくれたように記憶している。現在は58歳前後である。

今回は、小泉の都響レジデント・コンダクター披露公演と銘打って開催された。


最初のリストは20分足らずの曲。4楽章が続けて演奏される。
ソリストのアリス=紗良・オットは、ドイツ人、日本人の両親の元に1988年(プ
ログラムに記載されている。)に生まれている。今年、若干20歳。最も期待され
ているピアニスト。
緑色系のドレスで登場。長髪、長身175cmはあるのではないかしら。--小泉と
同じくらい。演奏はヴィルトゥオーソ(名人芸/超絶技巧)の極み。ブラボーも
何回となく飛んでいたし、オーケストラも一緒に拍手を送った。


20分の休憩後は、ブルックナーの長丁場。(楽譜はノヴァーク版第3稿)
初めて聴いた曲だが、第2楽章のクヮジ・アダージョ、演奏時間は13分ほどで、大
変よかった。また、第3楽章速めの3拍子は明るく楽しい変ホ長調。ティンパニも
大活躍だった。

最終楽章はブルックナーらしく休止の後でテンポが変わるが、基本的にはインテ
ンポ、大きなアゴーギクはない。なかなか小泉和裕に合っているのではないかと
思った。フィナーレで大きく盛り上がった。

ブラボーが続けて5回以上!たいした人気である。終わって木管、ホルン、金管と
紹介された。日本一と自負しているホルンの活躍が目立った。
(ブルックナーの演奏自体は52分間。)

なお、当日のコンサートマスターは矢部達哉さん。5月11日に聴いた澤畑恵美さん
のご主人である。

それにしても小泉の指揮ぶり、両腕の動きと前傾姿勢はカラヤンそっくり!!驚
いた。ステージマナーも堂々としていた。終演20:45。

ちなみに開演前、上野精養軒での夕食は、ビーフカレー+ホットコーヒーで
1,300-也。

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2 コメント

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奇遇 (minorer)
2008-05-21 21:14:30
ワタシもその会場にいました(定期会員なので)。
リストの娘がワグナー夫人ということで、そういう意味合いのプログラミングだったのでしょうかね。
もちろん血縁関係よりは音楽的に循環形式つながりということなのでしょうけど。

「このテーマは、こんな風にも、こーんな風にも使えます」というのがワグナー~ブルックナーの系譜。
「こんなテーマも、こーんなテーマもあります」と繰り広げるのがマーラー~R・シュトラウスの系譜。
ワタシは後者のファンですが。

でも、当日の都響は熱演でした。
アリス嬢の骨太のリストは聴かせましたね。
マーラーファンとしては先月のインバル指揮の一千人もよかったです。
返信する
Unknown (katsura1125)
2008-05-21 21:30:24
ブログ初訪問有難うございます。
私は、実はブルックナー嫌い(?)かはたまた小泉和裕嫌い(?)の叔母(83歳)のピンチヒッターでした。
本当は来月のメンデルスゾーン「スコットランド」も聴きに行きたいところなのですが・・・・・・。
もた時々ご訪問ください。お待ちしています。
返信する

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