中公新書「物語 ~の歴史」シリーズがおもしろい。
大学受験で日本史を選んで以来、世界史に弱い(--日本史もど
んどん忘れていくけれど。)が、読んでいると「へ~」となるこ
とが多い。
○アメリカの建国;1776年
私はまったく覚えていなかったが、これは常識?(笑)。
○アメリカは原住のインディアンと、奴隷として連れてこられた黒
人を除けば、あとはみな全世界からの移民で成り立っている。
(p.127)そう言われてみれば、「なるほど」だ。
以下は、私の「へ~」だ。
○米国の兵士の死者数;南北戦争(1861-65)は62万人
cf.第一次大戦11万人、第二次大戦32万人、朝鮮戦争5万人、ヴェ
トナム戦争6万人
○ケネディ暗殺;1963年 当時、言われたことは・・・・・・
最後にゼロがつく年に当選した大統領は、在任中に病死するか
暗殺されている。
1960当選 ケネディ 暗殺
1940三選 FDR 病死
1920当選 ハーディング 病死
1900再選 マッキンレー 暗殺
1880当選 ガーフィールド 暗殺
1860当選 リンカン 暗殺
1840当選 ハリソン 病死 (p.217)
当時の書物などからの引用も多く、興味深い。
著者の猿谷先生は、大正12(1923)年生まれ(~2011)、という
から畑中先生や私の母と同世代だ(--母とは生没年とも同じ)。
「日本と戦ったアメリカはどんな国なのか?」が研究の発端らしい。
本書は、猿谷先生による「物語」風の書きぶりが成功していると言
えるのではないかしらん。先生の<穏やかな書きぶりの主観>がお
もしろい。
左から
宮田 律『物語 イランの歴史』
阿部謹也『物語 ドイツの歴史』*
猿谷 要『物語 アメリカの歴史』
*「なぜヒトラーが出てきたのか?」については、無論本書でも記
述されているが・・・・・・
◎林健太郎『ワイマル共和国』(中公新書)
○坂井榮太郎『ドイツ史10講』(岩波新書)
がおすすめ。
○次期自民党総裁は「緊急性」と「継続性」から菅(すが)さんか。
岸田さんは実質禅譲期待だったが、情況が変わってしまった。
○立民枝野代表喫煙問題(普通の国民の声)
これが自民党がやってたら、立民辻元氏は何というかしらん?
「こんな人たちに国は任せらません」とかとか(笑)。
今日も為になることを教えていただきました。
ありがとうございます。
私は世界史で大学受験しました。
お互い、歳を取れば取るほど知らないことが増えますね。
私の卒業後に教授になられたので直接には受講してませんが、マスコミにも顔を出されていて、同時代ならよかったと残念でした。