2.オルフ 世俗的カンタータ「カルミナ・ブラーナ」
「カルミナ・ブラーナ」は好きな曲で3枚ほどCDを持っている。中でもヨッフム盤は一言
でいえば<すべてが>すばらしい。
生演奏としては、今までに平成18(2006)年小林研一郎/ハンガリー国立フィル/
武蔵野合唱団・新座少年少女合唱団(この時のソリスト、菅英三子、高橋淳、堀内
康雄は忘れられない。)、C.アルミンク/新日フィル/栗友会・N児で聴いてきた
が、とくに合唱が<十分には>満足できるものではなかった。
飯森さんは、私の憶測だが、この曲が好きで得意にされているようだ。暗譜で確信を
もって指揮された。合唱の「使い方」がお上手だ。
第1曲の「序奏」がティンパニの強打後、合唱が始まるやたちまちにしてひきつけられ
た。第1曲目の合唱は難物だ。序奏が終わった後、アレグロのインテンポに乗るところ
が意外に難しい。しかし、ここを東響コーラスは一糸乱れず、見事に歌い上げた。飯
森さんは、序奏を左手でスパッと切った後、指揮棒をかすかに刻むのみ。私の目から
またたくまに涙がポロポロとあふれ出した。
140人の東響コーラスは全員暗譜。暗譜で合唱するといっても、一人ひとりが100%暗
譜しているかどうかは聴けば分かる。東響コーラスは「完全暗譜」で、キッチリとした
アインザッツ、一人ひとりが自発性たっぷりに歌い上げた。
中世のラテン語、イタリア語、ドイツ語などの歌詩をどうやって覚えるのかしらん。女
声と男声のバランスもよかった。60分立ちっ放しの大健闘だった。横須賀芸術劇場
少年少女合唱団は40人強のメンバーでオーソドックスにきっちりした演奏を聴かせ
てくれた。
オーケストラも、弦はむろんフルート、金管、ティンパニ以下のパーカッションなどが
大活躍。中間部以降も、合唱ともども緊張が緩むことがない見事な演奏だった。
ソリストは、Ten.高橋淳さんが秀逸。白鳥のパフォーマンスに、飯森さんはナイフと
フォークで指揮するサービス。Sop.の吉原圭子さんは洗足出身の二期会会員。華奢
な身体つきだが、透き通る声で妖艶に歌い上げた。Bari.の高()田智宏もなかなか
よかった。
演奏が終わるやいっせいにブラボーが飛んできた。私も負けじ、大声で叫んだことは
いうまでもない。この日の演奏は、今年(私が聴いた)ベスト3に入るのは間違いな
いだろう。
Live録音をしていたので、CDが発売される可能性もあるでしょう。
なお、対訳はカール・オルフの弟子で、昨年亡くなった石井歓氏(元全日本合唱連
盟理事長)のものであった。
今日は関学グリーの東京公演(大田区民ホール・アプリコ大ホール)である。

「カルミナ・ブラーナ」は好きな曲で3枚ほどCDを持っている。中でもヨッフム盤は一言
でいえば<すべてが>すばらしい。
生演奏としては、今までに平成18(2006)年小林研一郎/ハンガリー国立フィル/
武蔵野合唱団・新座少年少女合唱団(この時のソリスト、菅英三子、高橋淳、堀内
康雄は忘れられない。)、C.アルミンク/新日フィル/栗友会・N児で聴いてきた
が、とくに合唱が<十分には>満足できるものではなかった。
飯森さんは、私の憶測だが、この曲が好きで得意にされているようだ。暗譜で確信を
もって指揮された。合唱の「使い方」がお上手だ。
第1曲の「序奏」がティンパニの強打後、合唱が始まるやたちまちにしてひきつけられ
た。第1曲目の合唱は難物だ。序奏が終わった後、アレグロのインテンポに乗るところ
が意外に難しい。しかし、ここを東響コーラスは一糸乱れず、見事に歌い上げた。飯
森さんは、序奏を左手でスパッと切った後、指揮棒をかすかに刻むのみ。私の目から
またたくまに涙がポロポロとあふれ出した。
140人の東響コーラスは全員暗譜。暗譜で合唱するといっても、一人ひとりが100%暗
譜しているかどうかは聴けば分かる。東響コーラスは「完全暗譜」で、キッチリとした
アインザッツ、一人ひとりが自発性たっぷりに歌い上げた。
中世のラテン語、イタリア語、ドイツ語などの歌詩をどうやって覚えるのかしらん。女
声と男声のバランスもよかった。60分立ちっ放しの大健闘だった。横須賀芸術劇場
少年少女合唱団は40人強のメンバーでオーソドックスにきっちりした演奏を聴かせ
てくれた。
オーケストラも、弦はむろんフルート、金管、ティンパニ以下のパーカッションなどが
大活躍。中間部以降も、合唱ともども緊張が緩むことがない見事な演奏だった。
ソリストは、Ten.高橋淳さんが秀逸。白鳥のパフォーマンスに、飯森さんはナイフと
フォークで指揮するサービス。Sop.の吉原圭子さんは洗足出身の二期会会員。華奢
な身体つきだが、透き通る声で妖艶に歌い上げた。Bari.の高()田智宏もなかなか
よかった。
演奏が終わるやいっせいにブラボーが飛んできた。私も負けじ、大声で叫んだことは
いうまでもない。この日の演奏は、今年(私が聴いた)ベスト3に入るのは間違いな
いだろう。
Live録音をしていたので、CDが発売される可能性もあるでしょう。
なお、対訳はカール・オルフの弟子で、昨年亡くなった石井歓氏(元全日本合唱連
盟理事長)のものであった。
今日は関学グリーの東京公演(大田区民ホール・アプリコ大ホール)である。

通勤中のコメントです♪
カルミナは私も大好きな曲です!
出だしのティンパニで指揮者の音楽がわかると言っても過言ではないくらいティンパニの1打に集中してしまいます。
そして、イントロ後のテンポ、これ、私の中でポイントです。
クラシックに縁のない方でも、カルミナは各楽章が短いので聴きやすいですし、なんと言っても、終楽章の山場、合唱とのtuttiは感動という言葉では足りないくらいです。
とても聴きたくなってきました。土日にゆっくり聴きますo(^-^)o
「カルミナ・ブラーナ」は吹奏楽にも編曲されているようですね。(ネット検索は本当に便利!)
これを聴くと、いつもワクワクしてきます。自分でも指揮をしたくなってきますね~。「題名のない音楽会」に挑戦しようかしらん(笑)。
運命の女神への怖れおののきを歌うこのppは、確かに心が震えますよね・・
新潟の合唱指導は 樋本先生でしたね~。
新潟のホールもいいのでしょうか?--児童合唱ともども聴きたかったです。
また気軽にお立ち寄りください。