『サザエさん』を描いた長谷川町子(1920-1992)の妹洋子さんが
書いた『サザエさんの東京物語』(文春文庫3月刊)をおもしろく読んだ。
初めの方の話は、長谷川一家の物語で、長谷川町子『サザエさんうち
あけ話』と重複している部分があり、母、姉二人、娘二人と女性ばかり
6人のかしましさに、思わずクスクス笑ってしまう。戦時中の話なども
貴重だ。
しかし、途中からシリアスな話になってくる。難しい言葉を使わない、
洋子さんの文章力にひきつけられていった。
もしかすると著者は本書の176ページ以降を一番書きたかったのか
もしれない。
・母の晩年 P.176
・別れ 186
・一人あるき 191
・国税局 209
・それからの七年 216
著者の長谷川洋子さんは、大正14(1925)年福岡生まれ。今年は90歳
になる。本書は初めての著作になるという(2008年朝日出版社)。
ちなみに、
S62(1987)母貞子死去(91)
H4(1992) 3女町子死去(72)
H24(2012)長女まり子死去(92)
長谷川洋子『サザエさんの東京物語』(文春文庫)
文庫解説は江國香織さんが書いている。
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4月7日(火)
あざみ野2交差点
神田駿河台3 かなり花びらが落ちてきた。
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