3月28日(土)、新日本フィル第538回定期演奏会。
何年前のことだったか、新日本フィルの定期演奏会でゲルハルト・ボッセ
指揮するJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲」を聴いた。何とも言えぬ味
があって、大変よかった。
新日本フィルがバッハを演奏するのは、平成23(2011)年2月「ロ短調
ミサ」以来だそうだ。客席はやや空席が目立ったカナ。
J.S.バッハは、1685年生まれだから、日本でいえば江戸の将軍綱吉の
時代である。今年は生誕330年に当る。
今回は、J.S.バッハの管弦楽組曲4つをすべて演奏するという。いくらなん
でもJ.S.バッハ(--バッハもいろいろあるので、J.S.と書くけれど)
ばかり並べるのはいかがなものかしらんと演奏前は思ったりもしたのだが
・・・・・・。
演奏順は、ちらし記載(1番~4番)とは異なり、整理されていた。
指揮のマックス・ポンマーは、ライプツィヒ出身、79歳。→こちら。
見た目は180cm、90kgといったところかしらん。
<プログラム>
J.S.バッハ
1.管弦楽組曲第3番 ニ長調
2.管弦楽組曲第2番 ロ短調*
--休憩--
3.管弦楽組曲第1番 ハ長調
4.管弦楽組曲第4番 ニ長調
指揮;マックス・ポンマー(Max Pommer)
フルート;白尾 彰*
コンサートマスター;崔 文洙
1.管弦楽組曲第3番 ニ長調
14時ちょうどにオケが入場。手ぶらの女性奏者がいると思ったら、チェン
バロの辰巳さんだった。弦楽は、対向配置、1st6、ヴィオラ4、チェロ3、
コントラバス2という小編成。オーボエ2、トランペット3、ティンパニ、チェン
バロで祝典的な音楽。
チェンバロがリズムを刻む中、ポンマーさんはあまり拍を振らない指揮。
大柄の身体を縮めたり、いかにも一緒に音楽をしている風だった。
拍手がフライング気味だったのは残念。
2.管弦楽組曲第2番 ロ短調*
オケの準備が終わり、白尾さんが先に、ポンマーさんが後から入ってきた。
1st4、ヴィオラ4、チェロ2、2nd4、コントラバス1にチェンバロというさら
なる小編成。ファゴットが入っていた。フルートソロは無論白尾さん。細か
な音が続いた。いかにもバロック。ここでもポ氏は表情中心の指揮。
最後の曲がアンコールとして演奏された。定期のアンコールは珍しい。
--休憩--
3.管弦楽組曲第1番 ハ長調
弦楽5部は6型。オーボエ2、ファゴット1、チェンバロ。休憩後の後半は
6型である。オーボエ、ファゴットが活躍。
(1)序曲
(2)アリア
(3)ガボット
(4)ブーレ
(5)ジーグ
いかにもバッハらしい曲で、「たっぷり!バッハ」といっていいだろう。
演奏後は、木管の3人が立たされた。
4.管弦楽組曲第4番 ニ長調
同じく6型。オーボエ3、ファゴット1、トランペット3、ティンパニ、チェン
バロ。いきなりティンパニとトランペットが入った。ポ氏は振らない箇所あり。
最後の曲が終わるとポンマーさんが聴衆の拍手とともにオーケストラに
向かって拍手を始めた。ポ氏は15度のおじぎ。オーボエとファゴットが
立たされた。
鳴り止まぬ拍手の中、アンコールとして3番のガボットとアリアが再演。
拍手はますます大きくなる。上の席からは盛んにブラボーが飛ぶ。
最後は、ポ氏が指揮台の楽譜を掲げて、お開きとなった。
18世紀の宮廷で聴いた気分となって帰宅した。
*チェロには首席として元N響首席の木越洋さんが入っていた。新日本フィルに
復帰したということかしらん。
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