人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

年度末と年度始めに想う

2011-04-04 05:00:00 | Weblog

3月29日(火) プロゴルファーの石川遼(19)が今季のツァー獲得賞金全額と
1バーディーにつき10万円を東日本大震災の義援金として寄付することを発表
した。目標は2億円だという。ブンダバー!

3月30日(水) 職場の女性70人とともに集合写真を記念撮影。修学旅行の学
年写真のごとし。残念ながらブログには「非公開」である。

3月31日(木) 36年間勤めた会社を定年退職した。当日は、年度末の締切日。
大量の件数処理で終業は午後7時となった。

日本赤十字社と中央共同募金会への東日本大震災義援金が、31日までに
716億円になった。阪神大震災のときの3倍のペースだという。もしかすると
両者で空前の1,000億円を超えるかもしれない。

NHK BS2の「ありがとう!ダークダックス」をみた。過去の放送場面が懐かし
かった。Topテノール、パクさんの薄く当てる発声にいまさらながら感心。インテ
ンポ&レガートにあらためて関心を抱いた。ダークダックスの演奏会を夫婦で
聴きに行ったのはダーク40周年の時だったかしらん。個人的にはダークの「ど
うだ、おれたちはうまいだろう」というところがまったくない姿勢は好きだった。
ラストで、2年前のライヴに、脳虚血発作で療養中のマンガさんが飛び入りし
、「絆」を歌うシーンには胸が一杯になった。学生時代からの男同士の友情。

ワグネルの現役、OBが「銀色の道」で賛助出演--(バックコーラスは音量を
絞られるのが残念だが)みなさん暗譜で頑張っていた。
「雪山讃歌」にせよ「銀色の道」、「絆」にせよ、ヒットする曲は何かが違う。


原発事故の解説--NHKの水野倫之解説委員の説明は分かりやすい。★5つ。

4月1日(金) 昨日退職した会社に「再雇用」された。(molt感謝!)引き続き
同じ職場、同じ仕事、同じ机である。肩書が「参事」になったが、「3時」に帰る
わけではない。

日経新聞文化欄に「再生への術 人のつながり」(伊集院静)を読む。伊集院
氏は私と同い年。仙台市内の自宅で執筆中、東日本大震災に遭遇した。

今週も急行のなくなった「節電ダイヤ」に対抗、5時前に起床し、6時過ぎの電
車で時差出勤した。眠かった。

    *    *    *    *    *

韓国の「中央日報」に「(日本は)惨事でも配慮忘れぬ文化」という記事が載っ
ていた。(リンクは省略)
  1.待避所の譲歩 うどん10食、50人が「お先にどうぞ」 
  2.人のせいにしない 恨んだり抗議する姿はテレビで見られず 
  3.災害で手を取り合う 議員ら政争中断、作業服着て現場へ 
  4.落ち着き冷静 日本全域で略奪報告1件もない 
  5.他人をまず考える 「自分が泣けばもっと大きな被害者に迷惑かかる」

江戸時代、明治時代、戦前の昭和時代、戦後と政治体制は大きく変化したが、
日本人自体は変っていないのではないか?戦前と戦後の昭和時代ひとつとっ
ても政治体制の大きな変化が強調されがちだが、それ以上に、よきにつけ悪
しきにつけ、日本人の文化(「文化とは生き方である」)には「継続性」があるの
ではないだろうか?--あらためてそんなことを考えた。

欧米の「個人主義」に対する日本の「集団主義」。福澤諭吉は「個人の独立な
くして国の独立なし」という趣旨のことを言ったが。

    *    *    *    *    *

3月31日の産経新聞に「中国、震災『日本応援コール』の背後に『(中国の)
道徳崩壊寸前』への深刻な反省」という記事があった。

 未曾有の大震災発生以来、中国ではかってない「日本応援コール」が起こ
 っている。震災直後、中国のネットとマスメディアで日本人に対する賞賛の
 声が上がった。災難に際しての日本国民の冷静沈着さと秩序感覚、非常事
 態の中でも他人様(ひとさま)に迷惑をかけない心構え等、日本では「当た
 り前」とされる事柄のすべてが、多くの中国人に多大な衝撃を与えて、大い
 に感心させたようだ。
 そのことも持つ意味は非常に大きい。日本国民が自らの行いをもって、江
 沢民以来の反日教育が中国国民に植え付けた「悪魔的な日本人像」の一
 角を崩したことになるのと同時に、「道徳崩壊寸前」といわれる中国人自身
 の意識改革の発端ともなるからだ。
--このような趣旨だった。この記事を書いたのが石平氏という中国人(日
本国籍)であることがおもしろかった。

日本にはしばらく先の見えない状態だが、こんなときこそ木下先生いわゆる
「ナニクソ精神」、畑中先生いわゆる「音楽に鍛えられた強い精神」を持ちた
い。

    *    *    *    *    *

4月2日(土) たまプラーザ有隣堂で河田惠昭著『津波災害--減災社会
を築く』 (岩波新書)を購入。来たるべき大津波にどう備えるか?と昨年12
月17日に出版されている。

4月3日(日) (忌中ながら)久しぶりに、重たい、フルトヴェングラーの「運命」
(1947/5/27)ライヴ)と「第九」(1951/7/29ライヴ)を聴いた。この時期、
ベートーヴェン--フルトヴェングラー--大震災に被災された方々の苦難
に想いを馳せた。

「自粛ムード」とは何か?一人ひとりが自分の判断で自粛するのはいいが、
ムードとはいかにも日本的だ。山本七平は『<空気>の研究』を書いた。


<近隣の花々>花は 時とともに 咲く
4月2日撮影



駅前の こぶし

4月3日撮影

レンギョウ


ユキヤナギ(雪柳)

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Splendid!! (小泉信広)
2011-04-18 21:02:40
修道僧のような(?)
・・・Sorry!
貴台のブログを欠かさず拝見。
貴台の益々の自由闊達なコメントを期待していますよ!!
 いつぞやは親切なFaxを有難う。
返信する
Re;Splendid!! (katsura1125)
2011-04-19 19:44:33
小泉さん、初コメント、有難うございます。
過分な(?)お言葉、恐縮です。
普段はお目にかかれませんが、引き続きコメントをお願いします。
城山三郎は読んでますか?
返信する

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