9/20 読響第621回定期

9月20日（水）、読響第621回定期を聴く（於サントリーホール）。

仙台から帰り、二つ目の演奏会。いささか疲れ気味だ。演奏中に
寝てしまわないといいのだが（会社員時代、平日の演奏会ではウ
トウトすることがあった）。

サントリーホールは階段が急な所があるので要注意だ。

＜プログラム＞
１．ダニエル・シュニーダー　聖ヨハネの黙示録（日本初演）
－－休憩－－
２．ブラームス　ドイツ・レクイエム
指揮：セバスティアン・ヴァイグレ
Sop.：ファン・スミ
Bari.：大西宇宙
合唱：新国立合唱団（合唱指揮：冨平恭平）
コンサートマスター：林悠介

以下、いつもながらつたない寸評を少々･･････

１．ダニエル・シュニーダー　聖ヨハネの黙示録（日本初演）
D.シュニーダーは1961年チューリヒ生まれ、現代の作曲家だ。
プログラムの解説によれば、この曲は2000年にミルウォーキー交
響楽団の委嘱作品。聖書（新約）の最終巻、預言の書（＝「聖ヨ
ハネの黙示録」→こちら）を一続きのオラトリオにしたものだ。
私には聖書の世界はさほどなじみがないが、まして「聖ヨハネの
黙示録」となるとお手上げだ（笑）。
基本的には「黙示録」の部分は英語（英訳）で、ラテン語の歌詩
が補完される。字幕があり、一定の理解には役だったが、内容的
には難しい。字幕に加え、プログラムに対訳があるとさらによか
っただろう。
弦楽五部は13-12-8-9-6かしらん。合唱団は女声30+男声28の計58
人（Ｐ席にて。マスクなし）。
ソリストも合唱も立派な声を出していたが、金管が鳴ると合唱の
歌詩が聴こえなくなる部分があった。そういう作曲だといえばお
しまいなのだが。（演奏時間：約29分）


２．ブラームス　ドイツ・レクイエム
弦楽五部も合唱の人数も第1ステージと同様。
(1)低弦の前奏から出だしの合唱が子音の立て方といい、ピッチの
正確さといい、一気に惹きつけられる。
(2)「草のようで」。ここでも子音のタイミングがまったく乱れな
い。ヴァイグレは思い入れもやや大きく、力が入る。テンポ感も
すばらしい。「aber」以降も立派に、正統的に聴かせてくれた。

ドイツ語の子音がきっちり聴こえるということは言葉が聴こえる
ということだ。

(3)大西のソロはまことに立派だ。譜面台から譜面を持って歌う。
一種の無常観を感じる。
(4)合唱のlegato唱法が見事だ。Sop.パートはまだまだ余力を残し
て、見事に歌い上げる。すばらしい四部合唱に拍手だ。

(5)ファン・スミは韓国出身、ドイツで活躍。ややリリックか？
読響の弦がきれい。スミも大西も好調だ。
(6)「怒りの日」の章。弦のピチカートが印象的だ。「最期のラッ
パ」から白熱、ヴァイグレは念を押す指揮ぶりで、力が入る。最
後の最後は熱が入るあまり、やや合唱の子音のタイミングが乱れ
た？

(7)「今からのち、主のもとで死ぬ人は幸いです」。たっぷりした
音楽が心に響く。合唱はどのパートをとっても弱いところがなく、
とくにAlt.パートはピッチがそろった美声を聴かせてくれた。
ちなみに、第6曲の一部と第7曲の歌詩は「ヨハネの黙示録」（！）
から取られている。生きる者へのながさめというか、「救い」が
ある。

最期はｐの終始。ヴァイグレの指揮棒は止まったまま、10秒、20
秒･･････結局30秒ほどして棒をおろした。
その後、ソリスト、合唱、オケと立たせていく。こちらも前へ乗
り出す拍手。
冨平氏も拍手で迎えられる。
ヴァイグレは弦の首席10人と握手。最後は4人で深々とおじぎ。

「ドイツ・レクイエム」はこの10年で数回聞いているが、もしか
すると、ソリスト、合唱、オケのトータルで、最も満足したもの
の一つだったかもしれない。
（演奏時間：約68分）

ヴァイグレは、がっしりした、ドイツの正統派といえるかしらん。



16:22　老健へ書類返送


16:25


16:32　あざみ野


17:16　永田町乗り換え（スマホを見ていたら表参道をスルー）


17:19　赤坂見附へ


17:21


17:24


17:30


17:34　ドトールで一服


17:35


18:10


18:11


18:12


18:12


18:16　12月放送予定


18:17　Ｐ席は合唱団の席


18:30


19:36　休憩へ


19:40


19:42　ヴァイグレ／フランクフルトのＣＤが並んでいた。


19:44


19:45


21:10


21:11


21:11


21:17


21:21


21:27　赤坂


21:33　表参道乗り換え


21:34


21:59


22:09　あざみ野に戻る。


22:11