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人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

6/24 東響第651回定期

2017-07-01 05:00:00 | 音楽

6月24日(土)、川崎定期の会員割引のスポットで購入した東響の定
期へ。サントリーホールが改修中のため、ミューザ川崎で開催される
ものだ。

座席は3階C-4列16番。希望どおり通路側の席だ。いつもは4階席
だが、初めての席なので、案内図を見ながら慎重に行く。ワンフロア
ー下りるだけでステージが随分近く見える。ミューザ川崎は、2階と3
階がステージに向かって左サイドで繋がっている、おもしろい構造だ。

土曜日なので14時開演と思い込んでいたが、この日あらためて確認
したら18時開演だった。危ない、危ない。


<プログラム>
1.ウェーバー 歌劇『オベロン』序曲 J.306
2.ハイドン(偽作) ホルン協奏曲第2番 ニ長調 Hob.Vlld:4*
3.モーツァルト ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417*
--休憩--
4.ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 作品68
指揮;秋山和慶
ホルン;フェリックス・クリーザー*
コンサートマスター;グレブ・ニキティン



いつもながら、つたない感想を・・・・・・

1.ウェーバー 歌劇『オベロン』序曲 J.306(9分)
『オベロン』は(事実上)ウェーバー最後のオペラである。
弦楽5部は16型(すなわち16-14-10-12-8)。

この序曲は、ホルンソロから始まる、常道的というべきか、アダージョ
の序奏からアレグロの主部へ移行する。アレグロは『魔笛』序曲と少
し似ているかしらん。低音を効かせたドイツ音楽。秋山さんはいつも
ながら分かりやすい指揮ぶり。一瞬の「間」がすばらしい。終わると
スタスタと退場。


ソリスト用の台とイス、そして、台に乗ったホルンが搬入される。
この日のソリスト、ホルン奏者は、「生まれつき両腕がない」フェリッ
クス・クリーザー。

2.ハイドン(偽作) ホルン協奏曲第2番 ニ長調 Hob.Vlld:4(14分)
弦楽は縮小された8型(8-6-4-5-3)だ。登場したクリーザーは、一礼
後、イスにすわり、さっと靴を脱ぎ、素足に。左足先をホルンに構える。

出だしは弦楽5部による軽快な音楽。3、4分後に柔らかいホルンが
入ってきた。クリーザーは無論暗譜だ。目を閉じて聴いたら、とても
左足の指先でバルブを操作しているとは思えないだろう。第2楽章
は「ゆっくり」、第3楽章は「速く」と14分の演奏に酔いしれた。


3.モーツァルト ホルン協奏曲第2番 変ホ長調 K.417*
こちらもまずは弦楽合奏による出だし。いきなりホルンソロからという
ことはない(笑)。ここでもクリーザーは柔らかい音色。変ホ長調の明
るさの中に時として陰影が現れるところがモーツァルトらしい。第2楽
章は定石どおり、ゆったりしたものでホルンのレガートがすばらしい。
第3楽章は、速く、はずむような音楽が週末にふさわしい。クリーザー
は、演奏を終えるや、さっと靴を履いて立ち上がり、客席の大拍手に
応えた。

アンコールは、ホルンによるファンファーレのよう。ロッシーニ作曲
「狩のランデヴー」だった。


4.ブラームス 交響曲第1番 ハ短調 作品68
弦楽5部は16型だ。
(1)ややゆっくりと堂々とした序奏。秋山さんは6つ振り。序奏の終わ
りはややrit.フレーズの切り替わりの微妙なタメがある。こまかく刻む
指揮だが、音楽は前へ流れる。オーソドックスなキッチリした指揮だ
が、結構、たたみかけなどのアゴーギク、デュナーミクがある、熱い
音楽だ。

(2)3/4のアンダンテ。出だしが美しい。ゆっくりとした大きな指揮ぶ
りだ。オーボエ(荒木さん?)のソロがすばらしい。ニキティンさんの
ソロも会場に響き渡る、すばらしいものだった。

(3)出だしは、クラリネットを中心とした木管群が、前へ前へと流れ
る、乗っている音楽。ジワジワと燃えてくる感じだ。途中、秋山さん
は大見得に近くrit.した。

(4)第3楽章の終わりでタクトは下りず。一瞬の間から第4楽章へ。
序奏付きのソナタ形式。この楽章もいろいろなものが登場する。ピチ
カートは緊張感と意味のあるものだ。待ってましたとばかりホルンか
らフルートへ。今まで出番のなかったトロンボーンも堂々たるもの。
ホルンへつながる、大きな音楽だ。
ソナタ形式に入り、例の、弦楽合奏による第1主題は見事なアンサ
ンブルだ。秋山さんの左手も握りこぶしに。途中、一瞬テンポを落と
すところ、一瞬の「間」などがすばらしい。
終盤は、ニキティンを先頭に弦セクションが揺れる。最後のファンファ
ーレも実にスケールの大きなものだった。

演奏後、秋山さんは、ホルン、オーボエ、フルート、クラリネット、ファ
ゴット、トランペット、トロンボーン、ニキティン氏と立たせていった。


秋山さんの「ブラ1」を生で聴くのは2回目だったが、前回(LIVECD
はレコ芸特選盤)よりさらに進化したと思える、おもしろく、感動的な
ものだった。




プログラム


16:03


16:03


16:03


16:05 オープンハウス


16:06


16:08


16:08


16:27 あざみ野


16:35 溝の口


16:38 南武線へ


16:59


17:01 LAZONA


17:03 丸善へ


17:21


17:21 ミューザ川崎


17:29


17:32


17:33 開場したばかり


17:40 座席より


18:52


18:54 赤ワインは身体にいい?


18:56


19:04


19:05 休憩中のモニターより


20:08 F.クリーザーさんのサイン会


20:09 終演後


20:14 南武線にて帰宅の途に


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