人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)

2015-11-20 05:00:00 | 近現代史

講談社現代新書2015年6月刊。現在東京大学大学院教授の石田勇
治氏が「最新研究」をまとめたものである。--「なぜ文明国ドイツに
ヒトラー独裁政権が誕生したのか?」

どの本を読んでも大きな歴史の流れそのものは変わらないが、私には、
今さらながら(恥ずかしながら?)の新しい「発見」がある。

○ヒトラーが首相になった時(1933/1)、ナチ党は下降局面だった。
 民意は割れていた。

○プロテスタント、カトリックのキリスト教会がヒトラーへの指示を訴えた
 (1933)。

○アウトバーンが最初に完成したのは1932年8月ケルン-ボン間で
 開通式を執り行ったのは、当時のケルン市長アデナウアー(戦後西
 独初代首相)だった。
 アウトバーンはヒトラー・ナチスの独創ではない。ヒトラーはよく「宣伝」
 したけれど・・・・・・。

○ドイツ軍が宿敵フランスを打倒した時(1940)、ヒトラーの人気は頂点
 に達した。

「国会選挙での政党得票率の推移」グラフ(p111)や巻末の参考文献、
関連年表などが大変参考になる。



石田勇治『ヒトラーとナチ・ドイツ』(講談社現代新書)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 何事も念のため と確認したら | トップ | 主な総理大臣の生年 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

近現代史」カテゴリの最新記事