人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
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新日本フィル ファン感謝コンサート 第502回定期演奏会  月下美人’S  餅つき etc.

2012-12-10 05:00:00 | 音楽

Ⅰ.トリフォニー15周年&新日本フィル40周年ファン感謝コンサート2012
12月2日(日) 快晴、寒し。10時22分発急行で錦糸町へ。
ファン感謝コンサートの招待状が往復はがきの抽選で当たったもの。11時30
分からホール窓口で座席券引換に対し、11時23分に到着したら、やはり既に
かなり行列ができていた。11時48分、運よく通路側の座席をもらえた(1F-
22-12写真参照)。開演の13時まで時間はたっぷり。錦糸町のドトールで読
書をしながら一服する。

12時55分着席。先着順に座席券引換のため、普段と違い、1階席はぎっしり
埋まっている。12時59分、オーケストラが入場。13時ちょうどにコンマスの崔
(Choi)さんが入場した。

続いて当日の指揮者小泉和裕さんが黒の上下、演奏会用スーツで登場。小
泉さんは、新日本フィル初代の音楽監督(昭和50~54年)。私より一つ上の
丑年生まれである。私が新日本フィルの定期会員になったのが昭和50年か
51年だったので、若々しい小泉さんが、当時、ステージに足早にさっそうと登
場する姿はよく覚えている。

小泉さんはどちらかというと堂々たる、男性的な音楽をお作りになる。メロディ
ーの出し方もそうカナ。現在は飛騨で農作物を作って暮しておられるが、そう
でなければもっと世界で活躍できる指揮者ではないかしらん。

1.ヴェルディ 歌劇『運命の力』序曲
 小泉さんは暗譜の指揮。少し前かがみ、カラヤンそっくりの指揮(姿)。(小
 泉さんはカラヤンコンクールの優勝者。)導入部はまことにエスプレッシー
 ヴォ。続いて、オーボエなどによるヴェルディ歌劇らしいメローディーが続く。
 実にメリハリのある演奏だった。

 新日本フィル事務局の安江さんがMCとして登場。

2.チャイコフスキー バレエ『くるみ割り人形』より 「行進曲」、「花のワルツ」
 「行進曲」はやや速めのテンポで小気味よい。「花のワルツ」は最初のハー
 プ演奏中、小泉さんは腕を組んでいた。ワルツは、予備拍を含め、3拍子を
 一つ振りに大きく振った。
 ここで小泉さんへのインタヴュー。小泉さんが音楽監督になったのは25歳
 --日本で一番若い音楽監督といわれた。オーケストラが分裂して、でき
 て3年目。練習会場一つとっても大変な苦労だったようだ。

3.ビゼー 『アルルの女』第2組曲より 「パストラール」、「ファランドール」
 「パストラール」も大きな音楽。「ファランドール」は、二つ振りの速いテンポ
 だった。
 今までボーっとしていたが、プログラムを読んで、第2組曲の意味を初めて
 知った。
 ここで入団21年(今年22年目)の古部さん(オーボエ)にインタヴュー。入団
 最初のコンサートがマーラーの「亡き子をしのぶ歌」で、(オーボエ)ソロに緊
 張した、というお話。ヴィオラ矢浪さん(女性)「この空間で練習ができること、
 響きが確認できることがうれしい」等。第1ヴァイオリン松宮さん(女性)「入
 団2、3年目、小泉さんでやったレスピーギ三部作を思い出した」等。

4.マスカーニ 歌劇『カヴァレリア・ルスティカーナ』より 間奏曲
 ppによる弦の出だしがすごくきれい。聴かせどころに入って、思い入れたっ
 ぷりに、ゆっくり大きく振った。いつも同じところで涙が出てくる、すばらしい
 演奏だった。

 大きなスクリーンが下りてきた。C.アルミンク、D.ハーディング、小澤征爾か
 らビデオ・メッセージが寄せられた。最後に崔さん(初めて声を聞いたが、い
 いお声!)から感謝の言葉があった。

5.レスピーギ 交響詩『ローマの松』より 「アッピア街道の松」
 p から f に進んでいく曲。ステージ2階にはオルガンと金管が6人。徐々に
 クレッシェンド。古代ローマ軍の堂々たる行進である。最後はシンバルも登
 場に大興奮であった。
14時2分終演。



この日は落ち葉もたくさん





トリフォニーホールに並ぶ


後ろも長蛇の列


交換してもらった座席券(入場前のもの)


座席券引き換え後、ドトールで一服


錦糸町駅前














Ⅱ.新日本フィル第502回定期演奏会
12月8日(土) 真珠湾攻撃の日、ということは若い人は知っているのかしら
ん。(--戦時中は「いざ来いニミッツ、マッカーサー」などと歌っていた。)

12時22分発急行で錦糸町へ。すみだトリフォニーホールへ、1週間に2回も
行くのは珍しい。13時20分から錦糸町ドトールでアメリカンを飲み、半藤一
利『幕末史』を読む。有栖川宮熾仁親王が皇女和宮の許嫁とは、知らなかっ
た。

お隣のおば(あ)さん二人はハングルでおしゃべり。(アンニュンハセヨ、と突
っ込みたかったのだが・・・・・・。)

この日は、37歳の大物、ダニエル・ハーディングの登場である。その割には、
私の隣3つ等々、1階に若干の空席が目立ったかしらん。

<プログラム>
1.ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調
2.ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 ホ短調
ヴァイオリン・ソロ 崔(Choi) Munsu
指揮;ダニエル・ハーディング

1.ショスタコーヴィチ ヴァイオリン協奏曲第1番 イ短調
14:03 オケ入場
14:05 コンマスの西江辰郎さんが入場
14:07 崔さんとハーディングが登場。崔さんが中央でおじぎ。ハーディング
はおじぎをせず、そのまま指揮台へ。盛大な拍手に迎えられる。
ハーディングは、私としてはザルツブルク以来カナ。
第1楽章夜想曲 Moderato ネクラのショスタコ的な低弦による開始。中間
で入るチェレスタも印象的。何かが始まるという音楽である。

第2楽章スケルツォ Allegro 簡単そうにやっているが、速いリズムに合わ
せるのが難しい曲だろう。ハーディングの指揮が忙しくなった。まことにハー
ディングの意図が伝わった演奏といえるだろうか。

第3楽章パッサカリア Andante せつせつとしたヴァイオリン・ソロに森さん
のイングリッシュ・ホルンがからむ。途中、7、8分のソロ=カデンツァが入る。
シーンとする会場。オケもだれも動かない。(こんな時にオケがキョロキョロし
ていたら怒られるだろう。)

第4楽章ブルレスク Allegro con brio 3楽章に続けて全奏でアレグロ・
コン・ブリオへ突入。シロフォーンも効いている。ショスタコーヴィチは楽器の
使い方がうまい。最後の1分ほどは全員そろっての超絶技巧。最後は全員
で弓を跳ね上げ f で終わった。

一斉の拍手の中、崔さんと指揮台のハーディングが抱き合う。オケも拍手。
崔さんが大きな拍手を受ける中、ハーディングは最後まで前へ出なかった。

崔さんのアンコールはパガニーニ作曲「『うつろな心』の主題による序奏と変
奏曲」よりop.38という初めて聴く、レガートとピッチカートが同時に現れる、
まさしく超絶技巧の、長い曲(7分間)であった。
(前の席のおじさん、イスにもたれて高いびき--マナー悪し。)

2.ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 ホ短調
第1楽章Moderato ショスタコ開始とでもいうべきな低弦による始まり。メロ
ディーの繰り返しが多い。ハーディングは左手で表情を出していく。p から f
へと大軍がやってくる。

第2楽章Allegro 5分ほどの短い曲。ものすごく速い。テンパニにスネア・ド
ラムが加わる。戦いだ。弓を跳ね上げ、f でフィニッシュ。

第3楽章Allegretto 「ミラミレラ」というホルンの叫びが繰り返し現れる--
吉永さんが活躍。これは当時のショスタコーヴィチが想いを寄せていた、若
き弟子エリミーナのイニシャル(EAEDA)なのだそうだ。河村さんのファゴッ
ト、森さんのイングリッシュ・ホルンも目立つところ。途中は短調のワルツ。
(前のオジサン、今度は演奏中の独り言で隣のオバサンににらまれる。)

第4楽章Andante-Allegro ここも低弦の入りによる序奏から巨大なソナ
タ形式へ。三つの主題提示から展開してクライマックスへ。どんどん進むアレ
グロに各パートは準備が忙しい。チューバは巨大な弱音器も。パート譜だけ
でよく間違えないものだ。最後は全員で盛り上がり、f で終わった。待ち構え
た拍手が起き、ハーディングが前を向くや大拍手とブラボーが飛び交った。
ブラボーの一つは私だった。

カーテンコールではクラリネット(重松さん)、ファゴット(河村さん)、フルート
(白尾さん)、オーボエ(古部さん)、ピッコロ(渡辺さん)、イングリッシュ・ホ
ルン(森さん)・・・・・・というように次々に紹介されていった。ハーディングは
指揮台に乗らずにおじぎ。再登場にオケも拍手、指揮台に乗ると客席から
大きな拍手。そして最後は指揮台に乗らず、深々とおじぎをした。
16時21分終演。



あざみ野三規庭(みきてい)前の落ち葉


錦糸町駅前の北斎通り この先がすみだトリフォニーホール


すみだトリフォニーホール


開演前に不要なチラシは整理


プログラムの表紙はダニエル・ハーディング


終演後、87歳の叔母と軽食(錦糸町のつばめグリルにて)
叔母いわく「ビール1杯じゃ足りないわね」。




Ⅲ.女声合唱団「月下美人’S」
12月4日(火) 昼休みは女声合唱団「月下美人’S」の定例練習。この日は
大きな会議室で歌ってみる。「きよしこの夜」の続き、「赤とんぼ」の復習。「ジ
ングルベル」の初練習。「ジングルベル」はアンコール用である。

12月5日(水) 私は疲れ気味のため午前半休したが、「月下美人’S」のメン
バーは終業後に近くのカラオケルームを借りて、2時間の「自主特訓」をした
という。若いってすばらしい。

12月6日(木) 「ジングルベル」のリズムなど弱点強化と総仕上げ練習。「プ
ロ」なみに整列後、入場の練習もした。

12月7日(金) 朝は出勤前にカフェ・ベローチェでアメリカン(180円)を飲む。
同じようなサラリーマンが多い。(*)
昼休みはゲネプロと称して、本番どおり、部長にもMCをやっていただき、日
ごろお世話になっているバイク便さんにご披露した。

今回の演奏は、「make new」として、「赤とんぼ」の3番をハミング+朗読に
し、「きよしこの夜」の3番はハミング+ナレーションにした。

午後6時からアリス日本橋店にて社内Xmas Party。(5時18分ごろのM
7.3大地震には気がつかなかった!東京も震度4!)女声合唱団「月下美
人’S」はこの日一夜限りで解散である。合唱メンバー17人はほとんどが
合唱「初心者」だったが、11回の練習を通じて、内面から「合唱する喜び」
と自然な「一体感」が生まれたようだ。


女声合唱団「月下美人’S」 緊張の熱演


つたない指揮をする私(指揮棒なし) 観客のみなさんはステージに注目中
合唱団の前にはカメラを構える人が並んでいた。
私が指揮をするのは35年ぶり?

<関連ブログ>
その1 「楽しい倫敦」

その2 「アンクルコアラのブログ」



(*)朝のベローチェ




朝のベローチェでメモを取りながら本を読む人(知らない方)






Ⅳ.餅つき大会
12月9日(日) 自治会恒例の餅つき大会。寒い中、多くの人が集まったのに
はビックリ!


ケヤキも落葉





餅つき大会は大賑わい





つきたてのお餅が配られました。


役員さん お疲れさま!です。


頂戴したお餅 杵でついたお餅は サスガ! です。



Ⅴ.本郷通りのイチョウ

12月3日


12月4日


12月5日


12月6日


12月7日


12月7日


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2 コメント

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Unknown (いるか)
2012-12-11 09:58:23
こんにちは
休暇中のいるかです。

新日フィルは私も聞きたかったと思うプログラムでした。運力(運命の力を私たちはウンリキと言います。吹奏楽の世界だけかしら?)は良いですよね~。


本題の月下美人'S、
本当に良い経験になりました。
今回、合唱の良さを改めて知り、引きこもり気味の母に『地域の合唱団に入ったら?』とすすめてみました。

肝心のワタクシは
バイク便の方々に披露したゲネプロが一番緊張しました(*_*)

本番は程よい緊張感の中で歌いましたが、朗読は少し早くなってしまいました。
楽器の時は指揮を要所しか見ないのですが(←NG)、今回は指揮者頼りでした。

やはり、指揮者は偉大であります。。。

katsura1125さんの指揮に安心して歌うことが出来ました。
ありがとうございました。

追伸:朗読は、大竹しのぶが舞台でセリフを言うイメージを持ちましたが、、、程遠かったです(笑)
返信する
Re;Unknown (katsura1125)
2012-12-11 17:30:08
いるかサン、月下美人’Sお疲れさまでした。

演奏はみなさんの自主特訓のかいもあり、つたない指揮にもかかわらず、パーティーの出席者に好評だったようです。

オーケストラやブラスバンドは楽譜を見ながら演奏しますが、合唱の場合は(原則として)楽譜を見ないで、常に指揮を見ながら歌います。

その意味では、暗譜で歌った「赤とんぼ」がよかったカナ。それにしても「赤とんぼ」は難しい歌ですね~。
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