12月1日(土) 晴れ。師走入り。落ち葉の季節となった。演奏会シーズンとあっ
て、1日(土)、2日(日)とレンチャン演奏会のハード・スケジュールで、やや疲れ
気味。先輩から両日、別のお誘いがあったが、残念ながら丁重にお断りした。
この日は市営地下鉄で桜木町へ。東響川崎定期、年5回のうちの4回目である。
会場には評論家の東条碩夫(ひろお。変換が難しい。)さんのお姿を拝見した。こ
のところよく一緒になるのでお辞儀をしそうになる。
<プログラム>
1.マーラー「子供の不思議な角笛」より 7曲 (30’)
(1)ラインの伝説
(2)だれがこの歌を作ったのだろう
(3)麗しきトランペットが鳴り響くのは
(4)この世の生活
(5)原光
(6)番兵の夜の歌
(7)高い知性への賛歌
--休憩--
2.ブルックナー 交響曲第6番 (55’)
指揮;ユベール・スダーン
ソプラノ;クリスティアーネ・エルツェ
コンサート・マスター;グレブ・ニキティン
1.マーラー「子供の不思議な角笛」より 7曲 (30’)
(1)ラインの伝説
(2)だれがこの歌を作ったのだろう
(3)麗しきトランペットが鳴り響くのは
(4)この世の生活
(5)原光
(6)番兵の夜の歌
(7)高い知性への賛歌
ソプラノ;クリスティアーネ・エルツェ
エルツェはドイツのソプラノ。CDも多く、ロビーで販売されていた。ウィキペディ
アによれば、1963年10月生まれとあるから、今年49歳になる。175cm以上
あるだろう、大柄、長身である。
弦は12型。12-10-8-10-6だった。オーケストラの音がすばらしい。一方、エ
ルツェの歌声は、会場のせいか座席(3F-C-20)のせいか、歌詩がやや聴
き取りにくく、遠く感じた。本人の左に譜面を置いての歌唱だった。
(歌曲の場合、3階はあまりよろしくないかも。むろんP席では歌詩が聴こえな
いだろう。)
*12/4追記 エルツェの歌唱については、私のメモに「好調?」と書いたのだ
が、東条さんのブログによれば時差ボケで不調だったようだ。
--休憩--
2.ブルックナー 交響曲第6番 (55’)
休憩中にハープが消え、ティンパニが中央寄りに移動された。弦は16-14-10
-11-8という16型。ホルンが7つと壮観である。
ブルックナーのシンフォニーは特徴がある。--弦から始まる。オルガンを連想
させる深い呼吸。だんだん盛り上がって、いい、いいと思っていると突然止まる
全休符。そして、subito ppなど。
スダーンはこれも膝を使っての指揮。インテンポの中にも多少のrit.を織り交ぜ
ながら進んだ。弦が柔らかく、とてもきれい。第2楽章では神々しさが出現。B.ワ
ルターいわゆる「ブルックナーは神を見た」のしらん。フィナーレの最後はブルック
ナーらしい全強奏で終わった。すぐにパチパチ。もう少し拍手をこらえてもよかっ
た、カナ(笑)。スダーンは10秒ほどして、客席を振り向いた。ブラボーが飛んだ。
ホルン、トランペット、トロンボーン、オーボエと立たされていった。
桜木町駅前より
QUEEN'S EAST 15周年
横浜みなとみらいホール入口
20分の休憩 みなとみらい地区を眺めながら、コーヒーを飲む。
ホッと400円 以前は300円ではなかったかな~?
14:48 休憩時
中央に発電用風車が見える。 16:05 終演後
珍しいらせん風エスカレーター
くまざわ書店
この日、くまざわ書店で購入。半藤一利『幕末史』(新潮文庫)
12月2日(日) 「トリフォニー&新日本フィル ファン感謝コンサート2012」
指揮;小泉和裕、新日本フィルハーモニー
→詳しくは来週の「人生ブンダバー」で。
<読書>
中田整一『満州国皇帝の秘録』(文春文庫)★★★★★
今年、読んだものの中で、(個人的には)間違いなくベストな本である。
単行本は平成17(2005)年幻戯書房から刊行されていたが、私は知らなかっ
た。
「ラストエンペラー」溥儀は、東京裁判でソ連側証人として証言している。大正12
年生まれの母(終戦時22歳)からも「溥儀というのはね~」と聞いていた。
そんなこともあって、溥儀については、筑摩書房から昭和52(1977)年に出版
された『わが半生「満州国」皇帝の自伝』も読んだし、TVで映画『ラストエンペラ
ー』(1987年。アカデミー賞作品賞)も観ている。
溥儀の寵愛を受け、その通訳をしていた林出賢次郎(明治15[1882)年生~
昭和45[1970]年没)がひそかに溥儀の会見録(備忘録)を記録していたのが、
50年後に「厳秘会見録」として和歌山県御坊市の林出家で「発見」されたので
ある。
著者の中田整一がその存在を知ったのが昭和60(1985)年。その後、周辺の
取材を行い、本書を単行本にしたのは、それから20年経った平成17(2005)
年であった。
著者が行ったように、「厳秘会見録」と『わが半生』を照合すると、溥儀は『わが
半生』でいくつか重要な部分でウソをついていることが分かる。
溥儀は、関東軍によって満州国の皇帝となったが、最終的には北京での清朝
復辟(ふくへき)の願望(野心)をいだいていたようだ。
この「厳秘会見録」の存在を知っていたのはごく少数であり、溥儀すらその存
在を知らずに亡くなった。林出さんは亡くなるまで黙秘していたのである。
本書に書かれた、溥傑の
「私たちは、清朝復辟のために関東軍を利用し、関東軍もまた私たちを政治
目的のために利用しただけです。そのための仕組みが私たちにとっての『満
州国』でした」
という言葉が印象深い。
(張学良も似たようなことをいっていたかしらん。もう一度調べてみよう。)
本書の書き方は、時代を前後しているので、年表を参照し、旧満州の地図を
見ながら読み進めた方がいいだろう。近現代史の好きな方にはオススメ!!
* * * *
本郷通りのイチョウ
11/26(月)
11/27(火)
11/28(水)
11/29(木)
11/30(金)
11/30(金)
11/29(木) 久しぶりのOB練習(--東京芸術劇場)。退社後、野らぼ~さん
へ讃岐うどんを食べに行ったら、店員さんがそろって「お久しぶりで~す」。
「チャイコフスキー歌曲集」第1曲(ハイネ詩)、第2曲(トルストイ詩)の譜読みと
歌詩付け。「今回であきらめないでくださいね」(指揮の須田さん)。
最後に新入or復帰のOB4人の紹介あり。現役諸君が1月12日の定演の宣伝
に来た。定演、行きますよ~。
讃岐うどん+かぼちゃ天 550円
この日は練習が19時開始なので、ドトールに立ち寄る。
おつりにまぎれていた平成24年製の百円玉 ピカピカ!
「チャイコフスキー歌曲集」の譜読み風景 ピアノは須田さん
シベリウスを歌う現役諸君 声が若々しい!
最新の画像[もっと見る]
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/8 青葉の丘 15時間前
- 2/7 杉原歯科 「国民皆歯科健診」 2日前
- 2/7 杉原歯科 「国民皆歯科健診」 2日前
二期会の岸本さんによれば、ロシア語の母音はイタリア語と似ている、とか。読みになれる必要がありますが、なんとか暗譜にチャレンジしたいです。
よろしくお願いします。
「ノーチ(夜)」を「これはノッテだよね」
「オーチ(目)」を「これはオッキォ」
イタリア語との相似について面白そうにおっしゃっていた
畑中先生の言葉が今も耳に残っています
ロシア文字はむしろギリシャ語に似ているのに
katsuraさんはご病気のため折角歌うチャンスのあった
チャイコにオンステできなかったんですね
是非40年ぶりにリベンジされることを
ブル先生の、練習中のひと言ひと言は忘れられませんね~。それだけ先生の練習が魅力的だったということでしょうか。また、それだけ私たちも集中していた、ということでしょうか。
「あの年」はロシア語、ドイツ語、フランス語・・・ラテン語(?)もありましたか。
木下先生に「全くフランス語には聞こえませんでしたよ」
と言われてしまいました
その木下先生は日本語で、しかも掛け声の扱い方が
さすがでした
音程を微妙にはずして、なおかつアンサンブルで揃える
(よーおい よーおいー)
アンコール曲のサイモンとガーファンクルは英語でしたから
なんと6ヶ国語でした
先生は、先生がお振りにならないステージも楽譜を見ながら聴いておられましたね~。
今度は佐藤先生のチャイコですか。先生はロシア語専攻とおっしゃってましたが、畑中先生の時と同じ発音なら大丈夫です。でも市販の楽譜通りでは全く発音が違うので戸惑います。パイミョットがポイミョットです。
木下先生/東京放送合唱団の混声版CDですネ。先生のひと言ひと言が心に響きます。
ロシア語は慣れていないだけに、キッチリ勉強するいい機会でしょうか。