人生ブンダバー

読書と音楽を中心に綴っていきます。
現在は、暇に飽かして、日々更新。

6代目三遊亭圓生

2009-04-14 05:24:16 | Weblog
志ん生(5代目)、文楽(8代目)、圓生(6代目)の三人はそれぞれ明治23年、25
年、33年の生まれである。したがって志ん生が一番年上、圓生が最も年下である。

それぞれの芸風は、志ん生は破天荒、文楽は完璧主義、圓生は幅広い演目が特徴だ
った。




三人の中で、私は圓生を最も好む。噺のスピードと間(ま)も圓生が私の好みにピ
ッタリである。

上記CDには「火事息子」、「百川(ももかわ)」、「豊竹屋」と三つの演目が入
っているが、いずれもブンダバーである。「豊竹屋」で義太夫を語るところは玄人
(くろうと)はだしである。(子供の頃は義太夫語りだったらしい。)解説によれ
ば、圓生は、唄も踊りも(専門の)師匠に付いて勉強していたという。また記憶力
も抜群、噺をバラバラに分解して、あちこちをつなぎ合わせることができたそうで
ある。

最近の噺家で圓生の域に達している人はいるのだろうか。ウォークマンに入れて、
毎日のように圓生を聴いている。
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2 コメント

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バカウマ (minorer)
2009-04-14 21:57:06
ワタシが落語をナマで聞くようになったのは
社会人になってからですから、文楽も志ん生も
既に亡く、かろうじて圓生の晩年に接すること
ができただけです。
それも寄席ではなくイイノホールや東横劇場の
ホール落語でした。
鰍沢や真景累ヶ淵などの円朝のもの、死神や
妾馬など今でも記憶に残っています。

妾馬で八五郎が妹のおつるに会いに殿様の
屋敷に出向き、見違えるようになった妹に
話しかけ、「お袋が孫のおしめを洗って
やりたいが、それもかなわねぇ。なんだか
不憫になっちまってよう」といいながら
涙声になるところは絶品でした。
今でもこれを書いていて鼻の奥がツンと
してきます。

数年前、井上ひさしの戯曲「円生と志ん生」が
鵜山君の演出で舞台になりましたが、辻萬長
演ずる圓生が手拭いを拡げてカッと痰を吐く
しぐさをするところでは笑ってしまいました。
圓生の晩年を見ておいて本当に良かったと
思います。
返信する
お久しぶり (katsura1125)
2009-04-15 06:04:45
minorerさん、お久しぶり!です。生(ナマ)圓
生をご存知とはビックリ!「生き証人」--エ
ッセイが書けそうですね~。「真景累ヶ淵」な
どは長編(本になっている)だから少しずつや
るのかしらん。
返信する

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