勝手に映画評

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パパが遺した物語 / Fathers and Daughters

2015年10月03日 | 洋画(アメリカ系)
幼くして母を、そして、続いて作家の父を亡くした影響で、誰も愛することが出来ず破滅的な生活を繰り返していた女性が、作家であった父を尊敬する男性と巡りあったことから真実の愛を見つけようとする物語。

ラッセル・クロウもアマンダ・セイフライドももちろん良いんですが、この作品で一番の注目点は、幼いころのケイティを演じたカイリー・ロジャーズに尽きますね。豊かな表情で感情を非常に上手く表現しています。素晴らしい。劇中、ジェイクと幼いケイティが“CLOSE TO YOU”を歌うシーンが有るんですが、二人で仲良く歌い、本当に良いシーンでしたね。

そしてその“CLOSE TO YOU”。周知の通り、元々はカーペンターズの名曲ですが、カーペンターズ版の権利を取ることが出来ず、この作品ではマイケル・ボルトンが歌っています。カーペンターズ版と違った味わいですが、この作品の雰囲気と相まって、意外に良い味をだしていました。

これにも触れましょう。映像の進行ですが、現在と25年前の時代をシームレスに描く演出がされています。回想シーンなどで、過去の出来事を振り返ると言う演出はごく普通に使われる演出ですが、これはそれとはちょっと違いますね。正にシームレスです。ですが、それはそれで特に違和感も感じませんでした。

今のケイティの生活など、ちょっと予想とは異なる出来事もありましたが、全般的にはなかなか良い作品だったと思います。ジェイクのケイティへの無限で無償の愛が良いですね。

原題『Fathers and Daughters』。『A father and a daughter』でもなく、『The father and the daughter』でもなく、なんで複数形なんでしょうね。世の中の父と、世の中娘の物語ということなんでしょうか?

タイトル パパが遺した物語 / 原題 Fathers and Daughters
日本公開年 2015年
製作年/製作国 2015年/アメリカ・イタリア
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
出演 ラッセル・クロウ(ジェイク・デイヴィス)、アマンダ・セイフライド(ケイティ・デイヴィス/ジェイクの娘)、アーロン・ポール(キャメロン/ケイティの恋人)、ダイアン・クルーガー(エリザベス/ジェイクの妻の姉)、クワベンジャネ・ウォレス(ルーシー)、ブルース・グリーンウッド(ウィリアム/エリザベスの夫)、ジャネット・マクティア(キャロライン)、カイリー・ロジャーズ(ケイティ・デイヴィス(幼少期))、ジェーン・フォンダ(セオドラ)、オクタビア・スペンサー(ドクター・コーマン)


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