勝手に映画評

私の見た映画を、勝手に評論します。
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インデペンデンス・デイ リサージェンス(3D) / Independence Day: Resurgence

2016年07月10日 | 洋画(アメリカ系)
20年前の侵略は、今回の侵略のための序章だった・・・と言う設定。劇中では20年の時間が経過していますが、実際にも、20年の時間が経過しています。

前作で出ていた主要キャスト、トーマス・ホイットモア、デイビッド・レビンソン、オークン博士(死んでなかった!)、ジャスミン(20年前、スティーブンの恋人だった)等などは出てきますし、20年前当時大統領だったホイットモアを補佐したウィリアム・グレイ将軍を演じたロバート・ロッジアの姿も見えています。

ですが、ウィル・スミスが演じた前作の英雄スティーブン・ヒラーは出てきません。この20年の間に死んでしまった設定です。その代わりと言ってはなんですが、前作の時はまだ子供であったディランが“英雄の子”として活躍しています。“英雄の子”の称号は重いと思うんだけどね・・・。

一番の違いは、この作品に限りませんが、ハリウッド映画に中国の姿が色濃く反映されているところ。月面基地の司令官は中国人ですし、美人というだけで、ぶっちゃけ活躍度はイマイチのパイロットが出ています。中国の力が見えるのは、マット・デイモン主演の『オデッセイ』でもそうでした・・・。『オデッセイ』で中国が出てくるのは、原作でもそう言う設定であったという事もありますが、小説にせよ、映画にせよ、アメリカでさえも中国の存在感を無視できないという時代なんですね。

いやぁ、前作へのオマージューは良いんですが、単体の作品としては・・・。意外に前作が良かっただけに期待はずれ。前回倒した異星人の技術を使って、地球の技術も進化しているという設定も良いんですが、なんか、SFなのか、今の事なのかブレてしまって、興ざめしてしまいました。そう言う意味では、設定自体がイマイチ・・・。

それと、前作のホイットモア大統領の演説は感涙モノだったんですが、今回は、それに匹敵するようなセリフもなし。所々、なにやら檄を飛ばしたり、鼓舞したしするシーンは有るんですが、あのホイットモア大統領の演説には敵いませんね。

期待が大きかっただけに、残念でした。

タイトル インデペンデンス・デイ リサージェンス / 原題 Independence Day: Resurgence

日本公開年 2016年
製作年/製作国 2016年/アメリカ
監督 ローランド・エメリッヒ
出演 リアム・ヘムズワース(ジェイク・モリソン)、ジェフ・ゴールドブラム(デイビッド・レヴィンソン)、ビル・プルマン(トーマス・ホイットモア/元大統領)、マイカ・モンロー(パトリシア・ホイットモア/トーマスの娘、ジェイクの恋人)、ジェシー・アッシャー(ディラン・ヒラー)、トラビス・トープ(チャーリー・ミラー)、ウィリアム・フィクトナー(アダムズ将軍)、シャルロット・ゲンズブール(キャサリン・マルソー)、ジャド・ハーシュ(ジュリアス・レヴィンソン)、ブレント・スピナー(ブラキッシュ・オークン博士)、セーラ・ウォード(ランフォード大統領)、アンジェラベイビー(レイン・ラオ)、ビビカ・A・フォックス(ジェスミン・ヒラー/ディランの母)、チン・ハン(ジャン司令官)


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