川天使空間

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ぼくたちのだんご山会議 おおぎやなぎちか 汐文社

2020年01月22日 05時45分18秒 | 創作・本の紹介
四年生の樹(いつき)の町には、だんご山がある。
三つの山が連なるだんご山。
一のだんご山は樹が生まれた年に、だんご山団地になった。

同級生のトツが大ニュースを持って来た。
二のだんご山にテーマパークができるというのだ。
おじいちゃんは反対だ。
クラスメイトの恭平のおばあちゃん・ユリさんが困るから。
ユリさんが作る人気のクルミパンやクッキー、ヨモギ餅やカシワ餅の材料は、
みんな二のだんご山から採ってきているから……

老人・親・子・新しく生まれる命と、移り変わる世代。
犬や猫は不妊手術で自然のままじゃないのに、「山は自然のままがいい」という矛盾。

クラス全員でだんご山に登り、
頂上で「テーマパークは反対?賛成?」と会議する子どもたち。

川が流れるように、物語が自然に流れている。

学習発表会で昔話「にげだしただんご山」の配役を決めるとき、
恭平がトツをメンバーに指名し、トツが樹を指名し、
樹がアリスを、アリスが千草を指名。
この流れを読みながら、なんだかうるっとしてしまったのはどうしてだろう。

おおぎやなぎさまの創作の中では珍しい、リアリズムのお話。
「自然を残す」という意味、開発の意味を、子どもたち自身に考えさせてくれるすばらしい作品だった。

おおぎやなぎさまのご活躍は、この本だけじゃない。
もうもう、ほんとうにすごいことを、私は身をもって実感している。
おおぎやなぎさま、またすばらしいご本を読ませてください!

なんでこんなやさしい言葉で、こんな難しい内容を問えるのだろう。
私にはできないこと。
でも、私もがんばらなくちゃ。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
 
コメント (2)
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