おおぎやなぎちかさまの『家守神』第2作。
帯に【封印から目覚めた蝶が、禍(わざわい)を呼び起こす】とあり、ドキドキして読み始めた。
いやあ、面白かった! 読むのを止められず。
じつは佐伯家には昔、急須の家守神「お蝶さん」がいたが、
欠けた急須の部分から邪気が入り、家が没落させられそうになっていた。
その時、家を守ったのは、4人の家守神。
邪気をまとったお蝶さんをつづらに閉じ込め、お藤さんの蔓でつづらを縫い合わせて封印させたのだ。
なのに、そのつづらを拓が開けてしまい、邪気のあるお蝶さんが、また佐伯家を没落させようとして……。
キャラがいい。
つくも神(家守神)の4人、鶴吉さん・亀吉さん・お藤さん・金魚ちゃん。
それぞれのキャラが立っている。
私の推しの金魚ちゃんが、昔秋田の殿様のところにいたこともわかった(これだけでまたひとつ物語ができそう)。
私の推しの金魚ちゃんが、昔秋田の殿様のところにいたこともわかった(これだけでまたひとつ物語ができそう)。
拓も「拓にだけ鶴吉さんたちが見える」という秘めた能力を持っているし。
友人がいい。
妖怪オタクで妖しい存在を感知する力がある雨宮風花。
そして風花の幼なじみでダジャレマシーンの平井新之介。
ふたりが協力しピンチを救ってくれる。
古い家の懐かしさがたまらない。
古い座敷や蔵には、底知れない魅力がある。
蔵が出てきたとき、おおぎやなぎさまの『しゅるしゅるぱん』の表紙絵が目に浮かんだ。
蔵が出てきたとき、おおぎやなぎさまの『しゅるしゅるぱん』の表紙絵が目に浮かんだ。
「金継ぎ」もいいなあ。
みんなの協力で、お蝶さんはやさしい家守神にもどったが(この手に汗握る展開がたまらなかった!)、
またまた新しい「謎」が出てきて。
次が楽しみでならない。
おおぎやなぎさま、このエンタメ、最高です。
子どもたちは物語にぐいぐい引きつけられるはず。
ますますのご活躍を!
帰宅するとチャコがとにかく鳴き続けるので大変。
3月6日の不妊手術までがまんだな。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)