川天使空間

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『もしもわたしがあの子なら』ことさわみ・作 あわい・絵 ポプラ社

2024年10月25日 04時53分50秒 | 創作・本の紹介
第12回ポプラズッコケ文学新人賞大賞をご受賞された、ことさわみさまのデビュー作です。
今年の春研でも季節風のお仲間の期待が大きかった、ことさわみさま。
季節風160号の「新しい風」に掲載されています。

読んでみたら、面白い!
ご紹介いたします。

 中学2年生のひとみは、他人の目が気になって自分に自信がない。
 高架下でクラス一の美少女で人気者のしずかと出会った時、事故に遭う。
 クラスの嫌われもの・押川さんが乗る車が突っ込んできたのだ。
 ひとみ・しずか・押川さんの3人が、入れ替わってしまう。
 お互いに「なりたい人」に入れ替わったのだが、
 天使の采配で1週間後に、また入れ替わる……

3人が入れ替わるので、誰が誰やらと最初少し難しかったが、
途中から面白くて読むのをやめられなかった。
未熟な天使のキャラがいい味だしているし、
何より入れ替わることで、自分を客観視できるし互いの気持ちも分かり合えるし。

押川さんが感じていた教室模様の描写が好きだなあ。

 教卓をじっと見つめながら、耳だけをたよりに教室模様を探る。
 押川さんのいったとおり。
 声だけでも、あんがい様子がわかる。
 こうして毎日、教室の人間模様を感じとっていたのか。
 声だけ、声だけっていうのは、想像力をかきたてられる。 
『わたし』は今、どんな表情で話しているのかな?
 押川さんが入っているしずかちゃんは、がんばって声をだしているから、
 少しはにかみ笑顔みたいになっているかもしれないな。
 
この押川さん、じつはすごい人だったっていう展開がいい。
ラスト、ハッピーエンドで良かった良かった(悲しい結末も想像していた)。

ことさわみさま、ご活躍をお祈りしております!

昨日は作品を読んだり書いたり。
明日東京へ行くので、忘れ物しないよう準備せねば。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント
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