鹿沢・万座パークボランティアだより

鹿沢・万座パークボランティアより皆様へ自然情報等をお届けします。

山に道路をつくると・・・・・

2011年07月27日 | 日記
押忍!!
雲のダンナ@須磨・神戸です。

鹿沢とは直接には関係のないお話ですが・・・・・少しワイドな視点で
考えてみたいこと・・・・・。

雲のダンナが活動している奈良県大台ケ原は日本百名山大台ケ原
山や隣に世界遺産の大峰山系のある紀伊山地のど真ん中にあり、
そこへは一本の道路でつながっています。

その道路が先日の台風で大台ケ原へ通ずる道路がしばらく通行止め
になったと連絡がありました。

今回はいつもは何も思わずふつうに走っている山の道路の造成の難し
さ、維持保守管理の大変さを少~しだけ見てみたい。
山に道路を通すには安定している自然の傾斜角を切り崩してより急
傾斜にして場所を切り崩して平らな場所をつくらなければならない。

道路幅が狭ければ自然傾斜を崩す面積も少なく道路山側の高さも
低くなるが道路幅を広げれば広げるほど山の傾斜を崩す面積は増え、
山側高さもどんどん高くなる。
走りながら見ていると崩壊止めの処理は落石防止ネット、固着材吹
きつけ等、それなりにしているがその上部からは絶えず小規模の落石、
崩落がおきていて常にその処置に追われて平地の道路に比べ多額の
維持費が必要になっていると思う。

山岳道路の恩恵を享受している者にとって平地の道路よりはるかに
経費がかかっていることを思うべきであろう。

山側が常に小規模な落石、崩壊を繰り返して道路管理者は整備に
おわれているが、一方で崖下側については道路直下の構築くらいの
処理しかしていない。
山側が大雨などで落石、崩壊しても落下物の除去し、崩壊箇所に
土を盛り固着材などの処理をすれば当面は通行できる。
しかし崖下側が崩壊すると道路面の一部または前面が崩壊してしま
うのでこの復旧工事は相当の時間と経費が掛かってしまうのである。

今回の大台ケ原ドライブウェイの通行止めは相当時間が掛かるらしいの
で崖下側が崩落したのかもしれない。

以下の写真は以前に撮ったものです。
      【崩落防止ネットも一杯になっている崩落箇所】


      【崩落防止工事の横には落石が・・・・・】


      【ネットの下から道路にはみ出る落石】

今回の台風6号の大雨で伊吹山ドライブウェイも複数箇所で大規模な
路面崩落が発生しており、写真で見る限り上下2車線ごそのままごそ
っと崩落している。
恐らく復旧には相当の時間がかかると思うが夏の最盛期に観光バスが
通れないとそれを生活基盤にしている人々の生活はどうなるのだろうか。

では、では。
コメント (2)
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