古来、日本人は月を愛で、信仰の対象ともし、月こよみのなかで生きてきた。なので、さまざまな美称、愛称を残してきた。「十五夜」《望月)から始まって、満月からのこよみは「十六夜」(既望)、「立待月」、「居待月」、「寝待月」、「更待月」と1日50分程度の月の出を遅らせながら、二十ニ、三日が「下弦」(半月)となり、夜半過ぎに昇る「二十三夜」、「二十六夜」は信仰の対象となって、やがて消え行くのだが、「十六夜」以降の月は、朝にも浮いているので「有明の月」と美称されてきた。この「有明の月」は、オイラのイメージでは夜明け前後に西の空に浮いている鮮明な月なのだが、もう陽が昇って、明るくなりすぎた頃合の、あの目を凝らさないと消え行くような月を何と愛称しているのだろう。調べてみたが、今まで見つからない。今年は、スーパームーンで地球に最接近しているのだから、朝方にランニングしていてもいつまでも鮮明に青空に漂っている。じいっと眺めていれば、たとえば本日の18日の月では、午前何時まで見えているのだろうか。そんな暇人は、日本人でも数少ないのだろうが、ひまだけは十分にあるシルバー世代の一員として今度チャレンジしてみよう。 この青空に消え行く白い月大好きなんだがなあ。だれか、同じようなイニシエビトいなかったのかな。ひまな。
夜明け前の居待月から、
朝焼けとなって、
すっかり夜明けの青空に浮いている。
海の中のクラゲの様だから「海月」または「水母月」はどうだろう。