朝、窓を開けて室温が22度。だいぶ冷えてきた。東北地方なら、9月の半ば程度か。いまだ半ズボンだが、靴下をはかないと、少しつらい。来週は、もう師走なのだから、冷えてきて当然なのだが、今頃「9月程度」なのだから、この夏の長さというものは、例年にまして長かった。そして、台風の発生が遅れて、そんなことも原因してか、気温とともに水温も上昇しつづけ、サンゴの命に欠かせない褐虫藻という藻の仲間がサンゴから離反することによって、サンゴを白化させ、石垣島と西表島の浅瀬に生息するサンゴの9割以上はすでに、再生不可能とのこと。水が冷たくなれば、また元通りになるという、そんな簡単なことではないらしい。やっと生き残ったグループが、何年も何年もがんばって、気の遠くなるような年月がんばって、やっと元通りになるかもしれないという関係者。でも、このまま温暖化が進めば、この海には、二度とサンゴは復活しないのかもしれない。そのような重大な局面にさしかかっていることは、死んだサンゴの回りを今も無垢の目で泳ぎ続けている魚君たちには、分からないのかもしれないが、やがて、瓦礫と化す海に、いつまでも泳ぎ続けているとは思えないのだが。
循環の法則に安堵していてはいけないのだろう。何ができる?
http://mainichi.jp/articles/20161124/k00/00m/040/021000c