1933年(昭和8年)に宮澤賢治さんは37歳の若さでこの世を去ったが、時代を超越するような輝きを放つ膨大な詩や童話を私たちにのこしてくれた。2023年は彼の没後90年なのだ。
そういえば、NHKBSPが4月になって再放送ではあるが「業の花びら ~宮澤賢治 父と子の秘史」という番組を流してくれたし、Eテレは,こころの時代で「シリーズ宮澤賢治 久遠の宇宙を生きる 」というテーマで6回シリーズの特集を先週の土曜日からはじめてくれた。また5月5日(金)は直木賞受賞「銀河鉄道の父」を原作とした同名の映画が上映される。と、なにやら賢治さん関連映像が賑わいはじめた。
昨年の秋には、北上市で自伝めいた「愁いの王 宮澤賢治」という力作長編映画を鑑賞できたが、以上のようなNHKの番組や新作映画のお世話になって、アニバーサリーイヤーを機に改めて賢治さんの宗教観や父・政次郎さんとの確執や和解の成り行きについて理解を深めたいな。
合わせて、昨年は中断していたが、岩手を中心とした「賢治さんへの旅」を続けよう。映像や書物での理解も大事だが、賢治さんの足跡をこの足でたどり、賢治さんの見た自然や天体を実感することは、彼の作品を理解するうえで最も大切なような気がしてならない。
さしあたり、今年の旅で念頭にあるのは、
① 経埋ムベク山に関連して、種山(種山ヶ原)~六角牛山~仙人峠、プラスアルファとして五葉山訪問
② 岩手山の銀河撮影
③ 亡くなる直前賢治さんが見送った鳥谷ヶ崎神社の祭典の列(花巻まつり)見物
などだが、どうなるか。
青葉の森の今日
耳を澄ましながら歩いたが、オオルリさんやキビタキさんの声を聞くことはなかったが、鈎取の森当たりでクロツグミさんの甲高い声を聞いたようだ。
昨年は、GWを境に夏鳥たちがやって来ている。晴れたら毎日でも出かけて観察してみよう。今日出会った森の仲間は以下のとおりである。
トンボが元気よく飛んでいた。シオヤトンボの♀だろうか。
チョウの新しい仲間は、タテハチョウ科のコミスジだろうが♂♀不明だ。
ルリシジミさん♂は美しいので必ず後を追うことにしている。
ユリ科のマイズルソウが可憐な白い花を開き始めた。
キク科マルバダケブキも、つぼみから黄色が美しいお花が開き始めた。
帰り道の林道に毎年今頃咲き始める白い美しいスミレ。マルバスミレではないかと思うが自信はない。今年は間に合わなかったが、来春は、しっかりとした「スミレ図鑑」をそろえて、この森のスミレ専門家をめざしたい。(いいすぎか)