青葉の森でオイラが最も意中なのは、姿かたちや鳴き声が美しいオオルリ、キビタキ、サンコウチョウのオスたちで、「青葉の森の三貴公子」とでも名付けたいのだが、かれらの英語名が興味深い。
オオルリ(大瑠璃)は、 Blue-and-white flycatcher =青と白のフライキャッチャー
キビタキ(黄鶲)は、 Narcissus flycatcher =ナルシストのフライキャッチャー
サンコウチョウ(三光鳥は、 Japanese paradise flycatcher =日本の天国のフライキャッチャー
という英名が付けられている。
三羽とも「Flycatcher」、すなわち空を飛びながらムシをくちばしで捕まえることができる鳥ということだ。
図鑑で調べるとこの名前が付されている野鳥は、サメビタキの仲間
エゾビタキ(蝦夷鶲) Grey-streaked flycatcher =縦じまのフライキャッチャー
サメビタキ(鮫鶲)Dark-sided flychtcher = 暗い側面のフライキャッチャー
コサメビタキ(小鮫鶲) Asian Brown flycatcher = アジアの茶色のフライキャッチャー
ムギマキ(麦蒔)Mugimaki flycatcher =ムギマキ・フライキャッチャー
などであるが、英名はおおかた見た目を即物的に名付けているが、キビタキとサンコウチョウだけは特別だと思う。キビタキは、自分の美しさに酔うほど美しいからそう名付けたのだろうし、サンコウチョウは日本名が「月・日・星・ホイ・ホイ・ホイ」と聞こえるから「三光鳥」と名付けたことと関連し、天体=天国と解したのか、英名の名付け親に聞いてみたいところだ。
キビタキくんとサンコウチョウくんたちは、なかなか味のある名前をつけられているが、オオルリくんだけが単純な名前をつけられてちょっと可哀そうな気がする。日本語のオオルリくんの「瑠璃」は、仏教の七宝の一つであり、「青と白」よりずっとありがたい名前だ。
いずれにしても、三貴公子とも個性的な美しさを持ち合わせているが、フライキャッチャーでもあり飛翔能能力もツバメなみにすぐれているのだろう。
かれらの捕食のシーンはあまりにも素早いのでなかなか観察することはできないが、あと数か月青葉の森で輝いてほしい。観察と撮影を続けよう。
2021.5.26 サンコウチョウ♂
きのうのオオルリくんとキビタキの動画は下のとおり。P950くんのファインダーをのぞきながら撮ったので、オイラの息づかいが入っているのが難点。今度はピントを確認したらカメラを離して液晶画面を眺めながら撮影しよう。
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