こないだNHKBSの「コズミックフロント」を見ていて、ペルセウスやふたご座で有名な流星群がどうして現れるのかということを教わった。
流星群は、太陽系を何十年に1回周回する「彗星」が母体となっていて、それらが放出するチリが「ダストトレイル」として太陽系惑星の軌道に交差しているとのこと。そして、地球が年に1度そのあたりに差し掛かると、地球の大気にチリが反応して光を放つということらしい。
ペルセウス流星群はスイフト・タットル彗星、ふたご座流星群はハレー彗星を母体としていることらしいが、今年はこの流星群を山で観測し、撮影をしようかなと思っている。これまでは、夜は寒いといった理由や酒を飲んでいるからなど、ヤボな理由でネットのハワイ・マウナケア天文台の星空ライブカメラを家で見てたりしていたが、そんなに余生があるわけでもない。そろそろ真面目に取り組んでおこうかという気分になった。
流星群の撮影と言えば、静止画像撮影なら何枚も録って比較明合成でつなぎ合わせればいっぱいの流星が1枚の写真に納まるで楽しそうだが、星はじっとしていないので、それをやると円周を描く星の軌跡に流星があちこちに飛び回ってテンヤワンヤの写真になるだろう。下の絵のような写真に収めるには、三脚に赤道儀をつけてカメラを星の移動と同じスピードで動かさなければならないのだろう。ホタルの比較明合成とは、その辺が異なるのでやっかいだ。
(2枚ともNHKコズミックフロントから)
なので、静止画については、当面は流星を重ねることはあきらめて、何枚も静止画を連続で撮って、流星が映った写真を選び出すということでがまんしよう。ただし、それはそれで美しく好きなのであるが、「流星群を撮った」という達成感には欠けるのだろう。下の写真は、石垣島で南十字座を撮影していた時に偶然に流れてくれた名もない流星だ。このような写真を一夜で数枚ゲットできれば、それはそれで満足なんだが。
ということで流星群だが、今年は「タイムラプス動画」という動画撮影で流星群を記録しようと考えている。これも静止画を何枚も重ねるものだが、いわばアニメーションの手法で動画化するものだ。たとえば15秒の撮影時間後1秒の間を置いてまた15秒の撮影を行う、それを1時間ほど繰り返せば、いくつかの流星がほんの数分の動画に映し出され、星たちも線にはならず点のままでいてくれるだろう。
たとえば、8月のペルセウス流星群は14日未明に「60個/時」の流星が観測されそうなので、動画には、流星がいっぱい記録される可能性が高いのだろう。
山での撮影となれば、どこにしようか。ペルセウスは8月のお盆のころ、ふたご座は10月の後半、お盆はどこもにぎやかで、10月の山の夜はもう震え上がるだろう。
山のキャンプ地で、北東のペルセウスや南東のふたご座が見渡せそうな空が広がるところ。高原なら絶好地だが、スキー場なんてのも空が開けていていいな。8月ならば高所もいいだろうが、10月は山麓のキャンプ地がいいだろう。もちろん相当の暗がりであって人工灯の少ないところ。なかなか、場所の選択に迷ってしまうな。
問題は天気なので、晴れ確率を見込んで、ピークをまたいで3日程度の滞在となるだろう。3日程度なら一泊2000円のキャンプ地でも何とかなるだろう。流星たちに出会えるといいな。