先週の土曜日、晴れたので栗駒山を歩いてくる。
実は、栗駒山へは2020年同様、岩手川の須川湖畔にキャンプをして2、3日ゆっくりと錦秋の時を過ごしたかったのであるが、何と3年前は秋田県東成瀬村管理だと思うが1泊400円のキャンプ場だったのが、民間に管理を譲渡したのだろうか、1泊3500円と8倍以上の「値上がり」をしていた情報を得た。あまりに腹立たしいので「栗駒山には今年は行くまい。」と心に決めていた。
だが、宮城交通系のミヤコーバス紅葉号が、「今年は栗駒山の紅葉が遅いので、紅葉期の土日運行臨時便を1週間延期して走らせます。」とアナウンスしていたものだから、「じゃあ、今年の栗駒の秋色はどんなか日帰りで行ってみてこようか。」と出かけたものである。
だが、この「紅葉号」難点があった。出発が遅いのである。始発の石越駅が9:00スタート、登山口のイワカガミ平到着が、混雑の影響もあって10時40分近く。登山スタートが11:00と昼近くなるのである。それに、このバスの帰り便が15時05分とあって、4時間近くしか山を行動できないのである。とても帰り便にこのバスを選択できないので、岩手川須川高原に下り、16時35分発の一ノ関ゆき最終便を選択したが、イワカガミ平~東栗駒山~栗駒山~産沼~須川高原コースは、温泉入浴時間を入れたら、実に忙しいものだった。
それでも、「紅葉は、例年より1週間遅れている。」との報道もあり、「神の絨毯」とささやかれる栗駒山東面の紅葉を観させていただければと期待していたのだが、2020年同様頂上付近は鮮度を失いかけていて、五合目から八合目付近が「今は盛り」とみえたものの、2020年よりは色づきが悪かった、というのが率直な感想。やはり今年は暑さが長引いたせいなのかもしれない。
二、三日キャンプさえしていれば、須川湖や周囲の湿原の彩りをもっと味わえただろうに。「ああ3500円のキャンプ場・・・・」とアウトドアシーンにも押し寄せる物価高騰の嵐に、いささかため息まじりで、今年の栗駒山を終える。
今週、近くの湯治場に2、3日逗留し、あらためて、ゆっくりと2023年の秋色を感じよう。ここは、鄙びているが1泊3000円もしないのだ。
2023年の栗駒山点描
デジタル編集のためすこし鮮度をあげています。
東栗駒山付近から秣岳方向
東栗駒山コースから宮城側の山麓方向
東栗駒山付近から栗駒山
岩手産沼コースから栗駒山
同上
名残が原草紅葉