昨年2023年4月5日は、目の前でヒメギフチョウさんに逢えた人生初の日であったから、その日を個人的に「ヒメギフ記念日」と制定した。
今年は、カタクリの開花が昨年より1週間程度遅れていて、昨年であった太白自然観察の森の目撃場所のカタクリ開花が遅れていたため、少しあてにはできなかったが、今日もう一度この自然公園に出かけて行ったら、カタクリの花を行き交うヒメギフチョウさんに逢うことができた。一頭か二頭交互にやって来ていただろうか。少し離れていて、上半身がカタクリの花に隠れていたため♂♀の区別がつかなかったが、たしかにヒメギフチョウさんだった。
ただ、昨年出会った日は、満開のカタクリに加えて食草のウスバサイシンもしっかり葉を伸ばしていて、出会ったヒメギフチョウさんは、カタクリに加え、ウスバサイシンの葉にも時々立寄る気配を見せていたためおそらく交尾が済んで、そろそろどのウスバサイシンの葉に卵を産みつけようか思案気だった(全くこちらの主観だが・・)ので、もうヒメギフチョウの恋の時季を徒過した晩年の時節にあたり、出会ったのはおそらくメスの個体だったろう。そのウスバサイシンは、今日現在、まだしっかり葉を伸ばしていなかったので、彼らにとってはまだ青春時代で、♀が卵を産みつける時期ではないのかもしれない。(1,2週間のタームという切ない人生ではあるが・・)
ということで、今日出会ったのは、まだ恋の気配をみせない生まれたての個体だったかもしれないので、来週この公園を来訪しても十分彼らに逢えるチャンスがあるのだろう。少なくとも、あと二度、三度と訪問してもっといい映像をとろうと思う。
いずれにせよ、4月5日は、もうオイラにとって「ヒメギフ記念日」であることは疑うべくもない。とにかく、また逢えてよかった。もちろん、昨年出会ったのは彼らの親の世代で、今日のヒメギフチョウさんとの出会いは「一期一会」であることは分かっているつもりだが、親も子も孫も、同じ表情と心をもったたった一つの「命」と思えてならない。数十年後、この場所で飛び交う「命」を目撃している誰かも、オイラと同じ表情と心を持ったたった一つの「命」の主なのかもしれない。
一心不乱に、カタクリの蜜をすっていました。
今日は、このほかにカワラヒワやコガラさんに出会ったし、キタキチョウさん♂にも出会いました。
カワラヒワ♂♀不明だが、カップルで行動していました。好きですアトリ科の仲間。
シャッポに赤い羽根をつけていないから♀かな。
上部に黒いシミをつけているのは♂で秋型だそうだ。厳しい冬を越してきた勇者かも。