あったくなって絶好の自然観察どきだというのに、昨日少し歩きすぎたせいか体調を崩した。ここ数年、パターンは似ている。まず目がチカチカして焦点が定まらない兆候、そのあと右の鼻の奥のあたりに鈍痛を感じ、しばらくして悪寒がしてしばらく寝込む状態にいたる。鎮痛剤か葛根湯のような軽い風邪薬を飲んで、半日も横になれば、何事もなかったかのように回復する。ワンパターンだ。年に数度。悪化するわけでもないし、熱や血圧にも影響がないので、医者に行くとかの心配はしていないが、原因不明なだけすこしは気になっている。
昨日、青葉の森にはやくもスミレの花が数株花を咲かせていた。青葉の森だけでもスミレの種類は、10種ほどありそうだが、まだ彼らを分類、仕分ける能力がない。そこで、今年は、出会ったスミレの名前を特定し、写真やスケッチで収集することに決めた。まずスミレハンドブック(文一総合出版)を購入し、手元に置いてしっかりスミレを学ぶことにした。これまで大まかに分かっていたつもりでも、頭の中で整理できていなかったことが混乱の原因だった。まず分類のため大まかな特徴を知る。
① 花の色
はもちろんではあるが、
② 地上茎がある種かない種か
③ 5枚の花弁のうち、二枚の側弁に毛が生えているか
④ 5枚の花弁の一番下の唇弁(下弁)の奥にある距の色と長さはどうか
⑤ 柱頭(めしべの先)の形は棒状かカマキリの頭の形か
⑥ 葉の形と縁の形状、そして葉のツヤの具合
⑦ 種の分布図
おおむねこんなところを押さえれば、このハンドブックに載っているスミレだと「同定」できよう。
そして、昨日であったスミレさんは、てっきり青葉山に一番多そうな「タチツボスミレ」だと思っていたが
「距」の長さと葉のツヤからテングスミレとも呼ばれている「ナガハシスミレ」さんであると同定できた。
ただ、地上茎なのだが、その存在を確認するためにはすこし根っこの方まで持ち上げないとならず、花を傷めてしまいそうだから確認はできなかった。
その当時、牧野博士みたいな植物学者なら根から掘り起こして標本としただろうが、もちろん今は環境保護のため花を傷つけることはかなわないので、しょうがない。
さて、この春何種類のスミレさんたちと出会えるか。なんかワクワクするのである。
柱頭は短いが、カマキリ型ではない。
葉の形はタチツボスミレとよく似ているが、花の距が長く白っぽいので区別できるか。分布図は主に日本海方面だが、なぜか宮城県は多く分布しているみたいだ。