かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

母ちゃんの山

2019-04-23 17:17:34 | 日記
連休前の人混みを避けて、ホームグランドとしている泉ケ岳、北泉ケ岳を登って、降りてから約9キロの自然歩道を辿って、定義さんに下る。



ひさびさの、雪の感触に胸躍り、遠くの真っ白な船形山、蛇ケ岳、三峯岳、後白鬚に足が止まる。




定義さん、といって地元の人にはじょうげさん、と親しまれているが。じょうぎ、が正式な呼称だとか。

なんでも、平家の落人、平貞能(さだよし)が、定義と名前を代えたことから縁起しているとのことだが、浄土宗西方寺の敷地には、古い貞能堂や本堂、五重塔があり、県内外から多くの参拝者を集めている。

オイラの母ちゃんは、45才と若くして病死したが、それはそれは信仰の厚い人で宗派を問わずあちこちの聖地を訪ねては、満悦の笑みを浮かべていた。

子供ごころにも、恐山と竹駒神社、そして今日の定義さん、といった聖地は記憶にあるところである。

オイラも、信仰というものでもないが、旅や山登りの関係でこれら聖地を訪ねたが、恐山もいいが、この定義さんは、母ちゃんの眠る場所として、何度も訪れては、頭を垂れている。

その理由は、定義さんの入り口にある定義橋から眺める「後白鬚山1442m」だ。たおやかで優美で、あるいは羞じらいの乳房のようで、母性を感じぜずにはいられない山容なのだ。この山に、さらに美しさを添えているのは、西方寺の五重塔と大倉川の渓流なのだ!
ここでいつも母ちゃんをなつかしみ、何枚写真を撮る。




オイラは、この風景を、この県のベストスポット、パワースポットと位置付けてはいるのだが、なかでも残雪と新緑の取り合わせが最良として疑わないが、未だ満足のいくタイミングに合っていない。
そのため、5月にまた訪れるのだろう。

オイラが定義さんを何度も訪ねるのは、実は、それだけの理由ではない。ここの参道でいい香りをさせている「三角定規 油揚げ」があるから。

山から下りて。缶ビールとワンカップを隣の酒屋で買い求め、一枚130円アツアツの揚げを二枚いただくのを、何よりとしている。今日なんかは、閉店が近いので、お寺の参拝前に快楽に走り、道を外してしまった。 



母ちゃん、なんとお思いか…
 


母ちゃんが生きてたとき、まだ建てられていなかった五重塔は、満開の桜に彩られています。



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