かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

マングローブの川の静けさ

2018-11-19 03:22:13 | 日記

金曜日と土曜日の両日、西表に渡り金曜日に後良川(シイラガワ)、土曜日に前良川(マエラガワ)に遊ぶ。7月に購入したばかりのココペリ社製のパックラフトだが、ベストシーズンとなった11月にはじめて西表島の川にデビューである。

ベストシーズンと言っても、暑さを凌げるシーズンということで、ほんとは6月から7月ころにアカショウビンやサンコウチョウを聴きながら、サガリバナの浮いた朝の川面を行くのがいいのだろう。来年の6月は八重山に在住していないので、チャンスを逸したが、いつかはそのときを迎えたい。

で、そのパックラフト(まだ、名をつけていない)の人の歩く半分程度のスピード感がいい。

マングローブの川は、上流から河口に流れているという感覚はなく、潮が満ちてくれば上流に水かさが増してヒルギたちの根をやさしく隠し、潮が引けば、水面の落ち葉が河口に向かって僅かに移動することで、川であることがやっと確認できる程度の穏やかなフィールドなのだ。

やや濁った水の中を、さまざまな魚の幼魚が行き交い、岸辺にはミナミトビハゼやコメツキガ二などが干潟でくつろぎ、彼らを狙ってサギやチドリの仲間がせわしく歩き、飛び交う。やや上流にせり出した木の枝には、さっきからカンムリワシがじっと佇んでいて、時折鋭い目を光らせておいしそうな獲物を探しているかのようだ。その下をゆっくりと漕ぐヒトなど意に介さないことが、この鳥の鷹揚というか、鈍感といおうか、他の野生にはない落ち着きというものがある。

静かだ。動力を使わず、誰とも競わず、ひたすらゆっくりとパドルを交互に上下させて移動するパックラフトは、想像以上の遊び道具だ。オイラの求める旅は、この静けさというものを感受することにあるのかな。ヒトが生まれる前の原始の静けさ。

このあと、ヒナイ川、西田川、クイラ川など比較的短いマングローブの川を体験し、3月までにはもう一度ナーラ川や浦内川と仲間川といった大河に挑みたいな。風と潮のころあいを読んで、幾度か、西表島に渡ることになる。


 

 頭上のカンムリワシ

 https://youtu.be/bkJPB_dPM6g

 

 シイラ川上流方向を望む。 奥に見えるのは古見岳か?

マエラ川の広い河口を行く。

突き当りを大きく左折して原始へ誘う

 

マエラ川の奥には、季節はずれのサガリバナが落ちていた。

 

 

 

 

 

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南風見田の浜

2018-11-18 05:32:37 | 日記

「ハエミダノハマ」と読めて、その場所をピンとひらめくヒトは、西表島通。

沖縄では、地域によりやや異なるが、南のことを「ハエ・パイ・フェー」、北のことを「ニシ」、東のことを「アガリ」、西のこと

を「イリ」と呼ぶ。

だから、西表は「イリオモテ」で南風は「パイカジ」などと呼ぶ。

なので、南風見田は「パイカジミダ」となるのだろうが、つまって「ハエミダ」となったのかしら。よく分らん。

島の人にとって南風は、漁に出る合図か。海が穏やかになる吉報だったのだろう。

西表島に渡る高速船も、北風が強く吹くと海が荒れて西部の上原行きはよく欠航となる。

島民は、南の浜に出て、風を正面から受けると「あっ南風だ、今日は漁に出れるぞ!」と喜んだことだろう。

そんな縁起のいい南風見田の浜に一晩キャンプしてきた。

この年末から年明けにかけて、朝方に現れる「南十字座」撮影の予行演習を兼ねている。

南の海に、波照間島の遠い明かりが見えるだけで人工照明がほとんどないので、絶好の撮影スポットである。

その波照間島の南海岸は、もっと暗いのだろうが、何せ冬場は欠航が多くリスクが高い。だから、オイラハは、この浜

が、八重山でのベストスポットと考えてきたが、これまで実践をしてこなかった。

八重山生活最後の季節となる今シーズン、この浜には何度か御世話になるのだろう。

浜にキャンプした前夜は、お月様と火星が雲に隠されて行き、何度も目覚めた夜中は、空を見上げるたびに星が見え

いので、あきらめて酒飲んで寝込んでしまった。

 

ところが、朝5時半過ぎに目覚めると、星が輝いていたので、あわてて浜に駆け込んで20分程度は撮影できたたが

まもなく、明るくなった。その日太陽は拝めず、曇りから大雨へと推移したのでこの20分は幸いであった。

ほんのひと時、神様と観音様がプレゼントしてくれたのだろう。

きっと、あと1か月と少し先、最後の「南十字座」、輝いてくれることだろう。信じたい。

 

 

南風見田の山の上に輝く、オリオン、カペラのいて座、アルデバラン・すばるのおうし座など

 

 

水平線に波照間島の明かりとシリウスのおおいぬ座、オリオンが輝く浜

 

 

  夜明け前の東空に、大きく輝く金星とおとめ座のスピカがデュエット、スピカの恋人アルクトールスも

 

 

 

 

 

 

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親離れ・職離れ

2018-11-15 19:53:35 | 日記

シャンシャンは、まもなく母親と別れ独り立ちとのこと。オイラは、まもなくお宮仕えというか、ヒトの指揮命令を受けて働く代わりに給金をいただくという学生時代から数えて約50年続いた労働者生活を離れる。

50年ぶりの自由・・・・「解放」という言葉が似合うか。年金の範囲でだが、何をやってもよし。ただし体の続くまで。

それで、何をやるのかなのだが・・・・・・「バカ言っちゃいかんよ、宇宙に身をゆだねて旅するしかなかんべよ」



明日から、また西表に渡ってキャンプしてきます。


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夜明けのビーナスと乙女

2018-11-15 07:01:01 | 日記

明け方、6時前。石垣島は、まだ真っ暗です。東の空にひどく輝く星がふたつ寄り添っています。金星(ビーナス)とおとめ座のスピカだということが分ります。スピカは美人星で青く透きとおっています。その美しさに嫉妬しているのでしょうか金星はさらに輝きを増して,ISO3200の高感度で撮影すると、その光彩でスピカは隠されそうです。

さらに、彼女らの美しさに酔っているのでしょうか。太陽が彼女らに近づこうとするのですが、その明るさで、まもなく東の美女たちは、水色の空に消えていくのです。

今日も暑くなりそうです。27度の予報です。

 

 

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石垣島の内陸ウォーキング

2018-11-12 20:46:32 | 日記

 

 

 今日いちばんのカットだ。稲刈りあとの水張り場所に、セイタカシギの若手とオグロシギが仲良くエサを啄ばんでいた。

あるいは、同じ仲間だと思って連れ添っているのかもしれない。己の姿など知らない野生の生き物たち。他者の鳴き声

を警戒して同じ方向を見つめているところなんかも、息が合っていた。この先、彼ら彼女らの運命やいかに。

 

 

バンナ公園に車を止めて、名蔵ダム方向に2時間のウォーキング、これだけの時間でも宝物にあふれている石垣島の内陸。これから、冬に向けて、もっと旅鳥があつまるのかも。家でじっとして入られない。

センダンノ実はたわわ

 

於茂登岳をバックにサキシマフヨウ

 小川には、マミジロツメナガセキレイ?

 

 

カンムリワシくん あるいは さん   オスメスの区別不明

 

  いいですねえ  逃げてくれない

こさぎ

 コサギですね。

図鑑で調べたら、オグロシギだと思います。

  なんか、ユリカモメにもにてますね セイタカシギくんの若鳥

  これも図鑑で調べたら、クサシギだと思います。

 

 

 

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